足立 真一のTriton Blog

株式投資の実践、グローバルな視点での投資戦略。
銘柄選択は、成長株、中・小型株、新興市場株にバイアスを置く。

NY株が大幅に動く…米利上げ先送り期待

2015-10-03 07:38:27 | 投資戦略
NY株は雇用統計の発表後は270ドルも急落した。
9月の雇用増の予想は20万3000人だが14万2000人と発表され、市場では売りが殺到した。
この数字をみたエコノミストの金融政策転換の利上げ予想の12月説が27%(木曜日42%)に減少した。12月の利上げ予想が後退すると、エネルギー、素材、バイオなど最近、大きく売られた業種が買い戻され、ダウ平均は大幅高で終わった。
この日、1日の相場の変動幅は上下400ドルと大波乱。最近、発表された景気指標は好悪材料が入り混り、景気の方向性の判断は混迷している。この日の相場をみるかぎり市場は連銀の政策の現状維持を支持した。この動きをイエレン連銀議長がどうとらえるか。

市場のセンチメント指数であるCNNMoneyの「Fear&Greed」(恐怖&欲望)は前日の17から20と小幅だが上がった。安心感の方を向く。
相場の反応をみて確実にいえることは、足元に景気指標が好悪混在するかぎり、連銀の現状維持政策を市場は期待しているということだ。中国発の景気の鈍化が新興諸国に波及し、海外では問題が出ていることも確か。
ただ久しぶりの大幅高でこれまで湿っていたウォール街の空気に一抹の光が出てきた感じはする。
大きく売られていた石油、素材のほかカジノ、アリババ、マイクロン・テクノロジーなども急騰し、売り方をゆすぶった。

これまでの経験則である8~9月の「魔に季節」から時間は移り、ハロウウィーンの季節にはいった。東京のショッピングモールではかぼちゃの飾りがにぎやか並ぶ。米国と同じように日本でも個人消費は堅調。目先の注目点は9月期の中間決算に移る。

「トリトンスクエア通信」で注目してきたシマノ(7309)が史上最高値に接近。一時は欧州での減速、中国の鈍化が懸念されて波乱したが、欧州は堅調、米国では通勤に自転車ブームの兆しなど、成長の加速要因が散見される。かつての任天堂(7974)のように日本のモノづくりの強さの象徴とみる外人投資家が参戦している。


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