足立 真一のTriton Blog

株式投資の実践、グローバルな視点での投資戦略。
銘柄選択は、成長株、中・小型株、新興市場株にバイアスを置く。

3月の幕開けは明るい・・・経験則通りの展開

2016-03-02 06:27:28 | 投資戦略
世界の株価の3月の幕明けは欧米から火の手が上がった。
欧州株が反騰しウォール街も、これまで売られた金融、ハイテク、ヘルスケアが上昇し、われわれが注目していたダウ運輸株指数も上昇した。
ウォール街では景気の基調が悪くないのに、株価の不透明感に首をかしげる向きが多かった。

NY株での過去65年間の3月は経験則ではS&P500は42回上昇、24回下落した。1970年代いらいのデータである。ウォール街では1960年代の繁栄の時代がおわって新しい経済のバラダイムを模索し始めたときである。
この66年間のデータでは3月の上昇率は年間では第4番目。特に最初の5日間の相場が上昇した。特に昨日のS&P500は上値の抵抗線1950ポイントを打ち破り、2000ポイントの回復も目前に迫ってきた。このような短期的な動きをみるかぎり、新年度の幕開けは明るい。
残る問題は石油、中国である。

外人投資家の日本を見る目はアベノミクス相場が一巡したとみる。投資家にとっては今回の最大の効果は経営者の目が投資家のほうに大きく引き寄せられたことである。円相場に大きく左右される企業業績だが、輸出関連の経営者でさえ企業ガバナンスのなかでの株主重視という姿勢は着実に進展していることは注目点である。ようやく西欧の基準に近づいてきた感じである。
新年来のヘッジファンドの成果は不振である。特に日本に関わりのあるファンドは不調だ。先行きは個別銘柄の選別を厳しくする。選別の基準の一つは企業ガバナンスの好悪である。

ウォール街では売られてきたヘルスケア関連も昨日は反発した。日本株での外人の個別物色の対象のNo1はヘルスケア関連である。
塩野義製薬(4507)のインフルエンザ薬への進出に注目したい。この分野の世界第一位のロシュ社(スイス)も兜を脱いだ。


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