足立 真一のTriton Blog

株式投資の実践、グローバルな視点での投資戦略。
銘柄選択は、成長株、中・小型株、新興市場株にバイアスを置く。

NY株の1月はマイナスで終わる・・・先行きの読み

2015-01-31 06:36:49 | 投資戦略
NYダウ平均は引けにかけて急落し前日比179ドル安で終わった。
相場に決定的な打撃を与えたのが第4四半期のGDPの発表である。
第3四半期のGDPが5.0%と高水準のあとだけに3.0%台を予想したが、実績は2.6%と急落した。3.0%台への復帰の見通しも吹き飛びショックが走った。ドル相場が下落し円高に振れた。一時は金融政策の転換は6月という説も有力になっていただけに、肩透かしを食らった。
NYダウ平均は月間では下落に終わり、期待した1月相場はマイナスで引けた。1月は年間の相場のバロメーターと見る向きも多いので先行きには急速に弱気論が強まった。「始め良ければ全て良し」のジンクスが消えた。
景気指標の停滞は金融政策の転換の遅れという材料に繋がるだけに、この日の相場の下落はそう悲観したものではない。
昨日はIPO(新規公開)市場にシエイク・シャック(SHAK)が登場しIPO価格$21に対して$48.49と人気づいた。新しいハンバーグ店の誕生でNYマハタン生まれのロードサイド・ショップ。
健康志向に配慮しトマト・レタスは有機野菜を使い、サイズもいままでのハンバーガーよりも小ぶり。セット価格は1000円を超えこれまでの商品よりも2倍。連日、行列ができるという繁栄ぶりである。マクドナルドが品質問題で騒がれ人気を落としているときだけに人気が出るのも分かる。
景気復調の兆し、貧富の格差の拡大など時代が生み出した産物で米国経済の革新性の表れでもある。
昨日、暴落したアリババ(BABA)の株価は安値圏でのもみ合い。オンライン取引で偽モノ商品が発覚し、官民あげて対策が動き出した。中国製品のイメージの悪化を政府も気にする。

東京市場での企業業績の発表は好調。昨日は日本航空(9201)の発表があったが、再建路線が軌道に乗り増額修正と増配を発表した。景気の回復と海外からの観光客の増加という追い風のほか、原油安が好材料である。株価の居どころが大きく変わるだろう。


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