足立 真一のTriton Blog

株式投資の実践、グローバルな視点での投資戦略。
銘柄選択は、成長株、中・小型株、新興市場株にバイアスを置く。

NY株の季節性は消えず・・・訪日外人は暑さに影響されず

2015-08-20 06:23:16 | 投資戦略
上海株が落ち着きウォール街では米連銀の議事録(7月)が公表され一時は落ち着きを取り戻した引けにかけて再び売られ、NY株は2日間の続落。
議事録では足元のインフレ率が連銀の目標には到達しておらず、ハト派からは政策転換の反対の議論も出されていた。
しかしメンバーの意見は分かれ相場の反応は気迷い。9月の連銀FOMCまでは不透明な昨今の環境が続きそうである。
ひとつだけ明快なのは仮に政策転換が実行されても、相場の方向性には決定的な打撃を与えることはなく、やがては好調な景気の回復を背景に上昇トレンドを取り戻すということだ。
イエレン議長は株価が消費景気を左右する要因であるとみていることは、前任者のバーナンキ議長と同じである。
仮に9月に政策転換が実現した場合には相場の内容に変化が出て、ここ6年間のような一本調子の相場展開に変調がおこり、相場の内容に変化が出ることはたしかだ。これまでの循環買い現象はストップし、人気銘柄の物色の範囲は狭くなる。最大の関心事は米国の株式市場に大きな影響力をもたらせるエネルギー関連の動向である。
いずれにしても、年間で最悪のパフォーマンスという8月相場の経験則が今年は幅を利かすことだ。

東京市場もNY株の動きに左右される動きは不変である。昨日は中国株の波乱に大きな反応をした。

7月の訪日外国人の動向が政府から発表された。7月の実績は前月比で+51.0%と191万8000人になり、過去最高の2014年7月の127万人を大きく上回った。1~7月で累計1,000万人を突破し1,106万人になった。これまでの訪日プロモーションが引き続き大きな影響を与えた。トレンドは中国株の波乱に関係なく、今後も継続しそうである。中国からの旅行者も2倍と勢いは衰えない。8月もこの上昇トレンドが続いているようだ。
インバウンド関連株が最近、調整局面にはいっていたが、買い場にきた銘柄が多い。
代表的な化粧品のコーセ(4922)に注目。
またジャンルは異なるが医薬品の日医工(4541)の株価にも注目したい。

(お断り)週末の「トリトン・ブログ」は休みます。



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