足立 真一のTriton Blog

株式投資の実践、グローバルな視点での投資戦略。
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サウジ油田の攻撃も影響を与え

2019-09-17 17:13:07 | 投資戦略
昨日はサウジアラビアで油田がイエメン反政府武装組織の攻撃を受け原油相場が急騰したが、翌日には下落し。
トランプ大統領は動かず「背後にはイランが動いている」と冷静な態度で臨んだ。
しばらくこの種の攻撃がみられなかったが、懸念された深刻な事態には進展しなかった。攻撃に対してサウジアラビアの冷静な反応が反政府組織に対しては肩透かしを食らわすような結果になった。
攻撃に対して一旦は大きく上昇した原油相場が落ち着き、サウジアラビアの周辺国も慌てず、冷静で落ち着いた行動に徹した。これまでも攻撃を受けてきたが、今回も深刻な状況に至らなかった。
特に攻撃をうけたサウジアラビアの行動が目立った。「この程度の攻撃なら世界の原油相場のかく乱には至らない」という冷静な声明で危機の拡大を防いだ。
週初めには14%上昇した原油相場の先物は火曜日には平静になった。これまでの経験から今回の程度の攻撃なら、世界の石油の需給関係に大きな影響を与えないというのが、関係者の判断で、それが世界の石油の輸入国に即座に伝わった。
かってなら即座に需給面の問題が出るとみられたが、最近は産油諸国間の需給情報の伝達網も進展し関係諸国でも冷静な判断で対応できるようになってきた。
世界の石油の需給を判断する上での精緻な情報網が構築されたことが、今回のような反政府武装組織の攻撃の悪影響が的確に把握できるようになった。

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