足立 真一のTriton Blog

株式投資の実践、グローバルな視点での投資戦略。
銘柄選択は、成長株、中・小型株、新興市場株にバイアスを置く。

ヘッジファンドの先陣をいくアックマン(パーシングスクエア)

2020-04-07 17:03:16 | 投資戦略

今回のコロナウイルス問題の出現は、すぐれた力量のファンド運用者には、大手顧客の資金を獲得する格好のチャンスになった。

 ここ数年のうちに他人の資産運用のビジネスで一大資産家になった好例はアクテイビストのビル・アックマン(パーシングスクェア・キャピタル)である。成功報酬というビジネスで、相場の変動に積極的にポートフォリオを組み替え、運用銘柄を絞り込み、顧客の資産の運用成果にすぐれた成果をあげて一大資産家になった。

 ジョージ・ソロス(カンタム・ファンド)やジュリアン・ロバートソン(タイガー・ファンド)のようなスター成功者の地位にのし上がった。「今回のコロナウイルスの事件で成功した。相場の動きは異常でNYダウ平均が1日で1,000ドル以上の変動をする時代を迎えた。これまで相場の歴史ではみられなかった現象である。長期投資で保有してきた銘柄を担保にしてこれまで経験したことのないショート・ポジションで成功した。長期投資で安定したビジネス企業をロング(買い)するとともに、コロナウイルスの発生でマイナスになる銘柄で大きなショート・ポジション(空売り)をとった。ウイルスの発生で一時的に大きな悪影響をこうむる銘柄を集中的に空売りし、一方、安定した銘柄ではロング(買い)ポジションをとった」と語る。

 話はきわめて単純な運用戦略だが、そのような組み合わせで大きな利益をあげられるという確信をもったところにビル・アックマンのすぐれた視点がある。まさにヘッジファンドはこうして利益をあげるというきわめて簡単な戦略を実行しただけである。

 今回のウイルス問題で相場の先行きが崩れるとは考えず、「近い将来には今回の投資での成功とは異なる視点で大きな成果を狙う」と語っている。第2のソロスの誕生である。

 このファンドは日本の投資家も投資ができる。

 

 

 

 


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