足立 真一のTriton Blog

株式投資の実践、グローバルな視点での投資戦略。
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米連銀が利上げの準備・・・今後の相場への影響は?

2016-08-27 09:01:12 | 投資戦略
世界の投資家の関心は米サクソンホールで始まった世界中央銀行総裁の会合のイエレン議長の講演に集まった。
毎年、夏季に米カンサスシティ連銀主催で行われるが、連銀総裁の講演が相場の方向性に大きな影響を与えることが多い。直近では2010年のバーナンキ議長の講演が、2010年以降の強気相場の発端になった。
今回、イエレン総裁は利上げを準備していることを明確に言及した。
これまで今夏に上げる方向性にあった決定が5月の雇用統計の挫折で引き延ばしなった。
英国民投票での離脱も株価に大きな影響を与えなかったし、中国,原油安という懸念材料も影を潜めた。
9月初めの雇用統計に変調がなければ、9月中の利上げの可能性が高まってきた。昨日の株価はすでに、9月説を織り込みはじめた。
年内の9月、12月の2回という観測もある。
11月には大統領選があり、それに配慮するなら9月は見送り12月の1回になる。
最近の株価の動きをみていると利上げを消化してきた感じが強い。
相場は高値から200円前後の下値で推移し、これまで底固めをしてきた。週明けの株価には大きな影響はないとみられる。
特にナスダック指数がプラスに終わったのは注目される。銀行、バイオ、ハイテクが高かった。
円相場は米ドル、ユーロに対して大幅に下落した。円相場は101.80円と久しぶりに1円以上の円安になった。
NY株が落ち着きナスダック指数のリードが続けば東京市場にも好影響を与える。




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