足立 真一のTriton Blog

株式投資の実践、グローバルな視点での投資戦略。
銘柄選択は、成長株、中・小型株、新興市場株にバイアスを置く。

NY市場は続落、しかしヘルスエアは好調

2015-03-05 06:56:55 | 投資戦略
NY株は2日続落した。
3月にはいってからの市場の雰囲気は2月に比べて変化した。
2月はダウ平均、S&P500が新値を更新し、ナスダック指数は2000年3月以来初めて5,000ポイントを回復、史上最高値まであと一歩に迫った。
今回のNY株の上昇を支えてきたのは米連銀の量的緩和だが投資家心理の根底には2000年に経験したITバブル崩壊という、歴史的な傷が残っていた。
ナスダック指数の復調はこの傷跡を完全に払拭し、株式投資への信頼感回復に繋げた効果は大きい。
ウォーレン・バフェットが自分の築き上げた遺産のすべてをS&P500のETFで運用するよう遺族に伝えたと公表したが、人類が生んだ最高の投資家の意図を世間に理解させるよりどころのひとつなる。
ITバブルの傷跡でさえ長期投資で克服できることを相場の動きが実証した。
バフェットは2月末に過去50年間のバークシア・ハザウェイの成果分析を盛った手紙を株主に送付した。そのなかで資産運用の最高の手段は株式投資であることを説いている。根底にはアメリカ国民への堅固な信頼感がある。
ナスダック指数の史上最高値の更新が、悪夢のようなITバブル崩壊に対しても長期投資が打ち勝つことを実証した。
昨日のウォール街の下落のなかでも光ったのはヘルスケア関連であった。最高裁が大手医薬品会社ブリストル・マイヤーズの画期的な抗がん剤の健康保険適用を認める裁断を下したことが材料になった。世界市場では1500億円の新市場が開ける。
抗がん剤の開連株がヘルスケア株を牽引した。
東京市場でこの材料に関連するのは小野薬品(4528)である。米国のヘルスケア人気が東京市場にも好影響をもたらせるだろう。ヘルスケア関連は新時代にはいった。


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