足立 真一のTriton Blog

株式投資の実践、グローバルな視点での投資戦略。
銘柄選択は、成長株、中・小型株、新興市場株にバイアスを置く。

原油の暴落が衝撃

2015-12-08 06:13:14 | 投資戦略
先週のNY株の大幅高は日本、中国、ドイツ、フランスに波及したが、強気人気はNY市場でストップした。理由は原油価格の大幅安で40ドルを大きく下回ったことだ。NYの週末はクリスマスに向けて消費景気が盛り上がり、中旬に予定されている米連銀の政策転換も投資家の脳裏からは消えていたが、相場が下がると金融市場の先行きが気になる。

米国はエネルギー関連企業の産業界での存在感が大きく、原油相場の暴落は企業業績に大きな影響を与え信用リスク問題もささやかれ始めた。
本日のような相場の展開になるとウォーレン・バフェットの「目先の相場予測などだれにもできない」という言葉が真に迫る。短期の相場観の予想の困難なことだ。

ウォール街では20016年の相場環境についてのストラティジストの見方がほぼ出揃った。
極端な強気も弱気も少なく、現在のS&P500の2,000ポイントを中心に10%内外での上下変動という中庸な見方が大勢である。表現を替えるなら連銀が金融政策の転換をしてゼロ金利解消に向けて進んでも相場には大きな影響はないということだ。

今週のバロンズ誌の新年有望10銘柄のメンバーを見てもすぐに飛びつきたくなる銘柄はすくない。
世界最大の時価総額アップル(AAPL)がはいったのが注目されるぐらいだ。
2015年の有望株にはアルファベット(GOOGL/元グーグル)がはいり、年間では42%の上昇と推奨10銘柄の平均パフォーマンス-6%に対して抜群の成績を上げた。
2016年のアップルも意外性はないが、現在のような不透明な環境下では頼りにできる米国株のシンボルである。

話は変わるがウォール街では空輸株に人気が復活してきたが、東京市場でも日本航空(9201),ANA(9202)の現在の株価には魅力を感じる。バロンズ誌は2016年の10銘柄に空輸株をいれた。

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