足立 真一のTriton Blog

株式投資の実践、グローバルな視点での投資戦略。
銘柄選択は、成長株、中・小型株、新興市場株にバイアスを置く。

サンタがやって来る

2015-12-18 06:01:57 | 投資戦略
米連銀の金融政策の転換後、1夜明けたNY株は売られた。
前日の発表後、大幅高しただけにお決まりのコースで一服するのは相場の先行きには理想的なコースである。年末に向けウォール街にはサンタクロース・ラリーが期待できるし、東京市場は古くからいわれる掉尾の一振で株価は跳ねるというコースを進むだろう。

今週はわれわれにとっては大きな事件が起こった。
ヤフー(4689)による一休(2450)の買収である。ここ数年、一貫して「トリトンスクエア通信」で注目してきた銘柄だ。
理由はウォール街のプライスライン・コム(PCLM)の人気のすごさをみて、一休もやがては日本のプライスライン・コムになるという確信をもった。米国では機関投資家やヘッジファンドが先を競って投資してきた。
一休の株価のくせはかならずしもよくなかったが、2011年3月の280円(株式分割後の調整株価)からは着実に下値を切り上げてきた。今回の買収発表直前は2411円であったので、今週初めに買った投資家には42%のプレミアムがついた。
また2011年の安値で投資して買収価格(3433円)で売却したら12倍になった。ピーター・リンチ(マジェランファンドを世界最大にした伝説的な運用者)の理想とする株式であるテン・バガー(10倍になる株)の夢が日本でも実現した。

私は最近、株式投資の新著を執筆中だがピータター・リンチとウォーレン・バフェットの投資の行き方を改めて紐どき、東京市場でも「テン・バーガー株」が出る兆しを感じていたところであった。選ぶ始めたら10銘柄どころでなく、あらためて日本株での新発見をした。
そのときどきのテーマや材料に左右されない投資法を探りながら調べると、日本にもこの種の株が結構みつかることに気がついた。
東京市場の国際化の片隅にはこの種の株が芽生えてきているのをみて、改めて株式投資のあり方を再考させられた。

さて掉尾の一振でどの銘柄を選ぶか。
年末にかけてのIPO(新規公開)市場に「きらり」と光る銘柄が登場する。本日、公開のアークン(3927・マ)である。いまウォール街で熱いサイバーセキュリティ関連で、今週の「トリトンスクエア通信」では詳しく論じた。最近、東京市場に出た一連のIPO銘柄のよう動きとは一味異なる存在感を発揮するとみる。
われわれには、ことし1年、ウォール街でのこの分野の関連株を追いかけてきた経験がある。

「トリトンスクエア通信」会員の皆様へ 
来週水曜日のレポートは23日(水)が休日のため22日(火)にお届けします。
なお新年1月は通常通り水曜日にお届けします。




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