足立 真一のTriton Blog

株式投資の実践、グローバルな視点での投資戦略。
銘柄選択は、成長株、中・小型株、新興市場株にバイアスを置く。

決算発表人気に注目

2015-10-28 07:32:00 | 投資戦略
今週のNY株は2日間の続落。
決算発表が本格化したが好決算が出るが反応はまちまち。
一方、景気指標の一部には停滞が目立つ。9月の耐久消費財、製造業の景況感は一服、個人消費信頼感指数も軟化、一時の景気回復の勢いはみられない。この日から2日間の予定で米連銀の会合FOMCが始まったが、目先の金融政策の方向性に影響を与えるような動きはみられない。政策転換は11月~12月の景気動向がカギになってきた。転換は来年1月以降になりそうである。
一時、人気の離散したアリババ(BABA)に対して押し目買い人気が出てきた。第3四半期の業績は好調で利益は40%以上の増益。中国経済はこれまで数年間は賃金が年10%以上伸び、高い貯蓄率の水準に注目する向きも出てきた。成長の鈍化は避けられないが、日本経済が1970年代から1980年代にかけてたどってきた足跡のあとを走りはじめた。日本経済は米国に次ぐ第2位の位置を占め、現在の世界におけるプレゼンスを確実なものにした。
同じような道を中国が歩み、先行きは経済の構造改革を進めながら成長路線を走ることになる。アリババの人気復活ではソフトバンク(9984)に見直し人気が出るだろう。
ウォール街は2日間の株価の調整をしたが市場のセンチメントは前向き。
CNNMoneyの「Fear&Greed(恐怖&貪欲)」指数は63と今回の戻り局面での高水準にきた。1年前の13ポイントからみると、大きな違いでNY株の年末にかけての見通しは強い。

東京市場でも今週から中間決算の発表が本格化してきた。昨日はわれわれの注目株であるシマノ(7309)が2015年12月期の見通しを増額修正した。欧米での自転車需要が引き続き好調。米国では通勤に自転車を利用する人気が出てきた。マウンテンバイク人気が成長の口火になった1990年代を想起させる人気が出そうである。今年は決算ごとに見通しを増額した。本決算でもさらなる増額修正は確実である。

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