ソフトバンク(9434)が920円安と急落した。連結決算の発表で前期(2022年3月期)は1兆7080円の最終赤字になったのが理由。
これまで新興企業への投資に注力し成長の源泉になってきた。2021年3月期には4兆9879億円の利益を計上したが、前期はメインビジネスの投資事業の業績が落ち込み、一転して1兆7080億円の赤字決算になった。
新興企業向け投資は当たれば大きな利益を生み出すが、いったん利益が落ち込むと連鎖反応で出足を引っ張る。
前々期は国内企業では最大の4兆9879億円の最終利益を計上したが、現在の投資ファンドは最終赤字になった。
同社は成長のためには投資の継続をストップするわけにはいかず、これまで投資してきたベンチャー企業の利益の計上とバランスをとりながらの投資戦略にいつかは転向しなければならない。経営戦略の調整が必要になってきた。
孫会長には難しい経営が要求される時代にはいった。株価が下落したので投資のチャンスがきたという単純な常識がとれない投資銘柄である。