今週初めにウォール街では、運輸株指数が12,000.19と大台に乗った。12,000台乗せは史上はじめてのことだ。
運輸関連の空輸、トラック、海運、運輸、倉庫関連の代表的な20銘柄を指数化したもので景気の動向に最も敏感な銘柄を集めた指数である。景況に敏感に反応する。
今週の月曜日には12,000.19と史上最高値を記録したことは、今後の相場の方向性を読むうえでの重要なカギをにぎる。
いまのところ記録更新後は上昇の勢いが続かず、引けは-1.1%で終わった。これに引きずられるようにダウ平均も-1.4%と4週間ぶりに大幅下落で終わった。
このように指数は新高値を更新するが、天井圏ではその勢いが頭打ちになった。
11月の大統領選を前にして、相場の上昇の足元が固まらず、ぐらつきがみられるのは気になることである。
市場では「反落は26,537でストップするかどうかが、目先の相場の展開を占うカギになってきた」という見方が出てきた。相場の先行きをみる大きなカギと見る向きが多い。相場が高値圏にあるだけに、今後の相場展開には慎重な姿勢でのぞみたい。
相場の大勢観については慎重論ではないが、目先のトレンドをつかむのが難しくなってきた。