6月19日 乗鞍天空を下る・お腹も下る
折り返しエイドで自撮りをしようとすると、隣の男性が、
「私が撮りますよ」
と親切にも言ってくださいました。ありがとうございます。
カメラを渡そうと紐を外す・・・せない。手が凍えて動かん!
「いいですよ。私がやります」
何て親切な方なのだろう。
撮影していただいたのですが、
「蹴ってる所を取りましょう」
と言ってくださったのですが、足がパンクして上がらん(笑)。これが限界。わははは。
さてハンガーノックに陥ってた私は、エイドでバナナ3本に食いつき、酢飯を6個もいただいてしまったのだ。特に酢飯はむちゃんこ旨かった!
時間があればもっと居たかったのだが、雨が止む気配が全然せず、体温も低下してきたので、撮影を含めて5分程度しか足を止めてませんでした。
さあ出ようかなとした時、女性ランナーさんから声を掛けられました。
「あら!空手の人ですよね。安城5時間耐久に出てませんでした?」
出てます出てます。ソロ部門で出ております。
「私もチームでリレーに出てたんですよ。今年も出るんでしょう?よろしく!」
という訳で、9月の「安城5時間耐久」に今年も出ることになりました(笑)。
さあここから下りである。12キロを1時間50分で降りるのだから、まずは完走できると思う。
でもひざや足首を壊すといけないので、ある程度はスピードをキープするつもりです。
出発してすぐに桃レンジャーさんに出会いました。手を振ると振り返してくださいました。元気です。
転がるように坂を下って行くのですが、下に降りても寒いのは変わらず。しかも雨はますます大降りになってくる。
「下に降りたら止んでる」という予測は大外れであった。さぶいー!手が冷たい!
大雪渓で正拳突きの写真を撮ろうと考えてたのだが、ぶるぶる震えて出来んかった。とにかく寒い。指の感覚が無い。
折り返しから1キロも下っていないのにもかかわらず、体が冷えてお腹が下ってきた(笑)。
いや笑い事ではないだろう。
お腹を刺激しない程度のスピードで、山を下っていきます。でも腹は下るな・・・ってギャグをかましてる場合じゃないだろう。
吹きさらしの高山植物帯から樹林帯に入ると、ますます雨が降ってきた。道が川のようになってる所もある。
きゅる、きゅる。
来たよ来たよ。冷えてきたよ。
位の原エイドでトイレに駆け込もうとしたが、手が冷たくて感覚が無く、帯がほどけない。しかも帯は水を含んで膨れ上がり、結び目が固くなってる。
ようやく上着を脱いでトイレに入ったが、ガスしか出んかったー!
腹がぎゅるぎゅる鳴ってるのに何でじゃああ!
2分ほどしゃがみ込んでましたが、次の人に悪いのでトイレから出た。
脱いだ空手着の上着は・・・木の枝に掛けてあったのですが、滑り落ちて雨水で川になってるアスファルトの上であった(泣)。
空手着を持ち上げると、びしゃびしゃと音を立てながら水が流れおちる。
この道着を着るのかあー!もう嫌だあー!
しくしく、棄権したい。
でも、道場の小学生の子供達に、「完走する」と約束したしなあ。
今朝も激カワ美人アナに、「完走する」って言ってしまったしなあ。
しゃあないな、もうちょっと頑張るかー。
注:上記の2つの理由のうち、「子供達との約束」と「激カワ美女との約束」
さてどっちが重いでしょう?
答えはゴール後に(笑)。
脱水前の洗濯物状態である道着を無理やり着た。パンツまで雨水が浸み込んで来て、〇〇が縮み上がった。
帯を締め一歩前に踏み出すと、「ぐしょん!ぐしょん!」と音を立てて走り始めた。
次のエイドまで約2キロ。5分のう〇ちロスで出発しました。
さすがにずぶ濡れの道着を着たせいもあって、急激にお腹がぐるぐる鳴ってきました。しかもスピードを上げたせいで、上下運動で響く響く(笑)。
道の一部が川みたいになってる所もあり、スピードの上げ過ぎは危険である。
でもお腹が持たないかもしれないので、そのまま一気に最終エイドに駆け込んだ。
「トイレトイレ!」
凍えてる手で帯をほどくのに1分。上着と帯を放り投げ、軽トラの荷台の上に設置してある仮設トイレに入ってしゃがむ。
はあああ~、出ました。
排泄の快感とはこのことかあー!
これ以上書くと人格を疑われるので、う〇ちの話題はここまで(笑)。ここでもトイレロス5分。
トイレから出た後の私は、もやもや・残糞感が無くなってすっきりした。天気は大雨でも心の中は快晴状態になったのだ。
「復活!」
雨は顔面を叩き続けるが、快腸な私は快調になったのだ(←というギャグを思いつくぐらい元気になった)。
これ以降にこにこ笑いながら、ずぶ濡れで走っておりました。
乗鞍スキー場の九十九折れの道に出ると、下のほうから歓声が聞こえてきた。あと2キロでゴールである。九十九折れなので、中々ゴールにたどり着きません。
ようやく最後のカーブを曲がると、盛り上げ隊の皆さんがずぶ濡れで立っておられ、次々にハイタッチしてくださいました。これには感激!
そしてとうとうゴール!やったあ!
今まで一番過酷なマラソン大会であったが、この鈍足おっさんでもゴール出来ました!
すごく嬉しい!
「ひゃっほう!」
と叫んで歩いていくと、ゴールの先にはあの激カワ美女さんが、私を待っておられたのだ。
「あなたが帰ってくるのを信じてましたわ」
「僕は君のために走ったんだ」
「ありがとう、その想いを受け止めます」
「さあ二人で新しい世界に走ろう!」
という会話を妄想して近づいていくと、
「すいません、お疲れのところインタビューお願いします」
しくしく、現実はこんなもんだよなあ。
でも美しい女性に、
「おめでとうございます!道場の子供達も喜ぶでしょうね!」
と祝福を受けるのは気持ちがいいです。最高の気分です。
インタビュー後に、テントで完走証をいただきましたが、雨対策でビニールに入れていただき感心しました。うーむ心遣いが細やかだなあ。これでトイレが多かったら文句ないんだけどなあ。
天候は自然現象だから仕方がありません。ランネットで天候の文句言ってる奴がいるけど、それよりもトイレ・給水・安全上の事ですよね。
最初のエイドまで7キロなんですが、その間給水はありません。私はそれを見越してペットボトル1本持っていきましたが、正解でした。
この手の特殊で過酷な大会は、ある程度自己装備で自己防衛出来る人でないと、参加してはいけないと思います。甘く見ると痛い目に合う。
タイムは4時間41分であった。トイレロス10分あったにせよ、まあまあのタイムでした。制限時間19分を残してのゴール。
写真はずぶ濡れ状態のおやじです。疲れ果ててます(笑)。
シャトルバスも待ち時間がほとんどなく乗れました。
バスで隣り合った人は、今回3回目の参加でして、色々な話をしてくださいました。
「みんな『どこどこの大会の坂道は凄いよ』とか言ってるけど、乗鞍に比べたらへのカッパですよ」との事。
うーむ確かに。坂道で有名な「大正村クロカン」も、これに比べたら大した事ないもんなあ。
「掛川新茶の坂道が凄い」って言っても、せいぜい数百メートルを上がったり下がったりだもんな。18キロ連続登りに比べたら鼻くそみたいなもんだ。
「この大会を経験しちゃうと、普通のフルマラソンは楽ですよ」
そう思えるぐらい走ってみたいです。
楽しいバスの会話でしたが、この人が凄いのは・・・、
「これからもう一勝負なんです」
?????
「私、青森から来たので、これから帰らなきゃいけないんです。明日は仕事(笑)」
青森から走りに来た坂バカ中年、参りました。降参です!
車に戻って着替えてから、飲み物を買おうとして観光センターに行くと、なんと心の恋人激カワ美女さんがおられた。
おおおおおおお!僕を待ってたんですねー!という妄想はここまで(笑)。
美女さんから取材のお礼を言われてしまいました。
でもあなたの応援が私を走らせたのですよ。お礼を言うのは私のほうです。あなたのおかげで完走できました。
上の写真はお別れする時に撮らせていただきました。
名前も知らない地元マスコミの新人アナ・インタビュアーさんですが、これからも頑張ってください。
柔道のランキングに参加しております、下のバナーをクリックしてね。
にほんブログ村
折り返しエイドで自撮りをしようとすると、隣の男性が、
「私が撮りますよ」
と親切にも言ってくださいました。ありがとうございます。
カメラを渡そうと紐を外す・・・せない。手が凍えて動かん!
「いいですよ。私がやります」
何て親切な方なのだろう。
撮影していただいたのですが、
「蹴ってる所を取りましょう」
と言ってくださったのですが、足がパンクして上がらん(笑)。これが限界。わははは。
さてハンガーノックに陥ってた私は、エイドでバナナ3本に食いつき、酢飯を6個もいただいてしまったのだ。特に酢飯はむちゃんこ旨かった!
時間があればもっと居たかったのだが、雨が止む気配が全然せず、体温も低下してきたので、撮影を含めて5分程度しか足を止めてませんでした。
さあ出ようかなとした時、女性ランナーさんから声を掛けられました。
「あら!空手の人ですよね。安城5時間耐久に出てませんでした?」
出てます出てます。ソロ部門で出ております。
「私もチームでリレーに出てたんですよ。今年も出るんでしょう?よろしく!」
という訳で、9月の「安城5時間耐久」に今年も出ることになりました(笑)。
さあここから下りである。12キロを1時間50分で降りるのだから、まずは完走できると思う。
でもひざや足首を壊すといけないので、ある程度はスピードをキープするつもりです。
出発してすぐに桃レンジャーさんに出会いました。手を振ると振り返してくださいました。元気です。
転がるように坂を下って行くのですが、下に降りても寒いのは変わらず。しかも雨はますます大降りになってくる。
「下に降りたら止んでる」という予測は大外れであった。さぶいー!手が冷たい!
大雪渓で正拳突きの写真を撮ろうと考えてたのだが、ぶるぶる震えて出来んかった。とにかく寒い。指の感覚が無い。
折り返しから1キロも下っていないのにもかかわらず、体が冷えてお腹が下ってきた(笑)。
いや笑い事ではないだろう。
お腹を刺激しない程度のスピードで、山を下っていきます。でも腹は下るな・・・ってギャグをかましてる場合じゃないだろう。
吹きさらしの高山植物帯から樹林帯に入ると、ますます雨が降ってきた。道が川のようになってる所もある。
きゅる、きゅる。
来たよ来たよ。冷えてきたよ。
位の原エイドでトイレに駆け込もうとしたが、手が冷たくて感覚が無く、帯がほどけない。しかも帯は水を含んで膨れ上がり、結び目が固くなってる。
ようやく上着を脱いでトイレに入ったが、ガスしか出んかったー!
腹がぎゅるぎゅる鳴ってるのに何でじゃああ!
2分ほどしゃがみ込んでましたが、次の人に悪いのでトイレから出た。
脱いだ空手着の上着は・・・木の枝に掛けてあったのですが、滑り落ちて雨水で川になってるアスファルトの上であった(泣)。
空手着を持ち上げると、びしゃびしゃと音を立てながら水が流れおちる。
この道着を着るのかあー!もう嫌だあー!
しくしく、棄権したい。
でも、道場の小学生の子供達に、「完走する」と約束したしなあ。
今朝も激カワ美人アナに、「完走する」って言ってしまったしなあ。
しゃあないな、もうちょっと頑張るかー。
注:上記の2つの理由のうち、「子供達との約束」と「激カワ美女との約束」
さてどっちが重いでしょう?
答えはゴール後に(笑)。
脱水前の洗濯物状態である道着を無理やり着た。パンツまで雨水が浸み込んで来て、〇〇が縮み上がった。
帯を締め一歩前に踏み出すと、「ぐしょん!ぐしょん!」と音を立てて走り始めた。
次のエイドまで約2キロ。5分のう〇ちロスで出発しました。
さすがにずぶ濡れの道着を着たせいもあって、急激にお腹がぐるぐる鳴ってきました。しかもスピードを上げたせいで、上下運動で響く響く(笑)。
道の一部が川みたいになってる所もあり、スピードの上げ過ぎは危険である。
でもお腹が持たないかもしれないので、そのまま一気に最終エイドに駆け込んだ。
「トイレトイレ!」
凍えてる手で帯をほどくのに1分。上着と帯を放り投げ、軽トラの荷台の上に設置してある仮設トイレに入ってしゃがむ。
はあああ~、出ました。
排泄の快感とはこのことかあー!
これ以上書くと人格を疑われるので、う〇ちの話題はここまで(笑)。ここでもトイレロス5分。
トイレから出た後の私は、もやもや・残糞感が無くなってすっきりした。天気は大雨でも心の中は快晴状態になったのだ。
「復活!」
雨は顔面を叩き続けるが、快腸な私は快調になったのだ(←というギャグを思いつくぐらい元気になった)。
これ以降にこにこ笑いながら、ずぶ濡れで走っておりました。
乗鞍スキー場の九十九折れの道に出ると、下のほうから歓声が聞こえてきた。あと2キロでゴールである。九十九折れなので、中々ゴールにたどり着きません。
ようやく最後のカーブを曲がると、盛り上げ隊の皆さんがずぶ濡れで立っておられ、次々にハイタッチしてくださいました。これには感激!
そしてとうとうゴール!やったあ!
今まで一番過酷なマラソン大会であったが、この鈍足おっさんでもゴール出来ました!
すごく嬉しい!
「ひゃっほう!」
と叫んで歩いていくと、ゴールの先にはあの激カワ美女さんが、私を待っておられたのだ。
「あなたが帰ってくるのを信じてましたわ」
「僕は君のために走ったんだ」
「ありがとう、その想いを受け止めます」
「さあ二人で新しい世界に走ろう!」
という会話を妄想して近づいていくと、
「すいません、お疲れのところインタビューお願いします」
しくしく、現実はこんなもんだよなあ。
でも美しい女性に、
「おめでとうございます!道場の子供達も喜ぶでしょうね!」
と祝福を受けるのは気持ちがいいです。最高の気分です。
インタビュー後に、テントで完走証をいただきましたが、雨対策でビニールに入れていただき感心しました。うーむ心遣いが細やかだなあ。これでトイレが多かったら文句ないんだけどなあ。
天候は自然現象だから仕方がありません。ランネットで天候の文句言ってる奴がいるけど、それよりもトイレ・給水・安全上の事ですよね。
最初のエイドまで7キロなんですが、その間給水はありません。私はそれを見越してペットボトル1本持っていきましたが、正解でした。
この手の特殊で過酷な大会は、ある程度自己装備で自己防衛出来る人でないと、参加してはいけないと思います。甘く見ると痛い目に合う。
タイムは4時間41分であった。トイレロス10分あったにせよ、まあまあのタイムでした。制限時間19分を残してのゴール。
写真はずぶ濡れ状態のおやじです。疲れ果ててます(笑)。
シャトルバスも待ち時間がほとんどなく乗れました。
バスで隣り合った人は、今回3回目の参加でして、色々な話をしてくださいました。
「みんな『どこどこの大会の坂道は凄いよ』とか言ってるけど、乗鞍に比べたらへのカッパですよ」との事。
うーむ確かに。坂道で有名な「大正村クロカン」も、これに比べたら大した事ないもんなあ。
「掛川新茶の坂道が凄い」って言っても、せいぜい数百メートルを上がったり下がったりだもんな。18キロ連続登りに比べたら鼻くそみたいなもんだ。
「この大会を経験しちゃうと、普通のフルマラソンは楽ですよ」
そう思えるぐらい走ってみたいです。
楽しいバスの会話でしたが、この人が凄いのは・・・、
「これからもう一勝負なんです」
?????
「私、青森から来たので、これから帰らなきゃいけないんです。明日は仕事(笑)」
青森から走りに来た坂バカ中年、参りました。降参です!
車に戻って着替えてから、飲み物を買おうとして観光センターに行くと、なんと心の恋人激カワ美女さんがおられた。
おおおおおおお!僕を待ってたんですねー!という妄想はここまで(笑)。
美女さんから取材のお礼を言われてしまいました。
でもあなたの応援が私を走らせたのですよ。お礼を言うのは私のほうです。あなたのおかげで完走できました。
上の写真はお別れする時に撮らせていただきました。
名前も知らない地元マスコミの新人アナ・インタビュアーさんですが、これからも頑張ってください。
柔道のランキングに参加しております、下のバナーをクリックしてね。
にほんブログ村