たまにはぼそっと

ふと思いついたことをボソッと書いてみます。

正徳寺の会見 

2016-03-28 05:20:03 | Weblog

正徳寺の会見 とは


天文十八年(1549年)2月24日織田信長は、道三の娘・帰蝶(きちょう・濃姫)と結婚してますけど

その後、おそらく、はじめて信長と斉藤道三が顔合わせをすることです

道三が信長が「たわけ」かどうか確かめるつもりだったと言われます

それはともかく、道三は、信長の兵の武装のすごさに驚いたようです



信長公記から一部引用します

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道 三 と 信 長 御 参 会 の 事 一 、

四 月 下 旬 の 事 に 侯 。 斎 藤 山 城 道 三 、 富 田 の 寺 内 正 徳 寺 ま で 罷 り 出 づ べ く 侯

間 、 織 田 上 総 介 殿 も 是 れ ま で 御 出 で 侯 は ゞ 、 祝 着 た る べ く 侯

(これが、正徳寺の会見のことです)


御 伴 衆 七 、 八 百 、 甍 を 並 べ 、 健 者 先 に 走 ら か し 、

三 間 々 中 柄 の 朱 や り 五 百 本 ば か り 、 弓 、 鉄 炮 五 百 挺 も た せ ら れ

(兵の武装ですね)


廿 町(約 2.2km) 許 り 御 見 送 り 侯 。

(信長は道三を、正徳寺から約 20町ほど見送ったそうです)



其 の 時 、 美 濃 衆 の 鎗 は み じ か く 、 こ な た の 鎗 は 長 く 、

扣 き 立 ち 侯 て 参 ら る ゝ を 、 道 三 見 申 し 侯 て 、

興 を さ ま し た る 有 様 に て 、 有 無 を 申 さ ず 罷 り 帰 り 侯 。

(道三が驚いた様子でしょうか)



途 中 、 あ か な べ と 申 す 所 に て 、(あかなべ、というところこちらです

猪 子 兵 介 、 山 城 道 三 に 申 す 様 は 、

何 と 見 申 し 侯 て も 、 上 総 介 は た わ け に て 侯 。

と 申 し 侯 時 、

道 三 申 す 様 に 、 さ れ ば 無 念 な る 事 に 侯 。

山 城 が 子 供 、 た わ け が 門 外 に 馬 を 繋 べ き 事 、

案 の 内 に て 侯 と 計 り 申 し 侯 。

今 よ り 已 後 、 道 三 が 前 に て 、 た わ け 人 と 云 ふ 事 、 申 す 人 こ れ な し 。

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この、正徳寺の場所は不明のようです

現在、旧跡地と言うところがありますけど、そこでは無いように思います


信長公記より引用です

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上 総 介 公 、 御 用 捨 な く 御 請 け な さ れ 、

木 曾 川 ・ 飛 騨 川 、 大 河 の 舟 渡 し 打 ち 越 え 、 御 出 で 侯 。

富 田 と 申 す 所 は 、 在 家 七 百 間 も こ れ あ る 富 貴 の 所 な り

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木 曾 川 ・ 飛 騨 川 を舟で渡ったとありますけど、どういう意味?

まず、当時の木曽川の本流は伊木山の西あたりからやや北に進み

現在の航空自衛隊のあたりを通り、境川の流れになっていたようです

そして、今の木曽川にあたる流れは、犬山を過ぎたあたりから7~8本の支流

に分かれていたそうです

なので、おそらく正徳寺ちかくであると思われる現在の尾張猿田彦神社(愛知県一宮市)

の西にながれる当時の木曽川はそれほど広くはなく

川幅およそ80mくらいだったようです



信長は道三を、正徳寺から20町ほど見送ったとありますが、別れた場所はなんと、

おそらく森蘭丸が産まれた田代城(でんだいじょう)のようです。


跡地の白鬚神社







信長公記が正しいなら、おそらくここから2.2km南のあたりでしょう

その辺りに何があるかと言うと、鎌倉街道が1.6kmのところにあります

その付近に児神社(ちごじんじゃ)があります。そこまでは、1.9kmです。





神社のすぐ前を通ります



これが、鎌倉街道です



正徳寺はこのあたりなのでしょうか?

鎌倉街道を南に進むと現在の木曽川の中ですね

そこに、正徳寺があったことにすると手間が省けますけど・・・←おいっ!

いや、意外とそうかもしれません・・・へへ;

まだまだ、書きたいことはたくさんありますけど、長くなってしまうので

いったんここで、区切りをつけましょうか。



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