近頃とんと集中力が無くなったのか、本を開いても2ページ~3ページ読むとすぐに閉じてしまうことが多い。そして同じように、放ったらかしている別の本を手に取り、やはり同じく数ページで閉じて、また別の置きっぱなしにしている本に手を出してパラパラめくっておしまい。そんな読書スタイルになっておる。
弟のことで母親から電話があり、現在利用している個人福祉タクシーさんが、本人の一人で立つ力と歩く力が無くなり、アパートの階段を上がり降りする時の介助が困難になった、したがってこれ以上病院送迎は難しいので、辞めさせていただきたい・・・と云われたがどうしよう。と泣きながらの電話である。週3回の人口透析が命をつなぐ源につき、病院への送り迎えは欠かすことができない。ウ~ンと頭を抱える。弟に、いっそこのまま入院でもするか・・などと相談しても、アニキそれだけはイヤ、という。
で、困った頭を抱えて妻の元へ馳せていく。入院ベッドに横たわる妻も、牽引している右足が宙に浮いたりすると痛みが増してくるので足の下にクッションやバスタオルの厚みを調整しながら敷き込んでいる。看護師に遠慮なく頼めばいいものの、看護師によっては相手の気持ちや身体の痛みに沿って処遇してくれる人いれば、エエ加減にザァッとしかできない看護師がいて、看護師の勤務シフトにより、今日の昼の看護師はいい人とか、昨夜の人は×とか言っておる。人は苦しい時にこそ相手からの、気持ちや対応がよく見えるものかもしれない。だから自分の状態を相手に伝える時、理解してくれる人そうでない人に瞬時に判断するのだろう。
そのような状態の妻ではあるが、福祉業界には明るい方だから知恵を拝借。弟の利用する福祉タクシーを新たに探す方法を教えてもらうことにする。市役所・障害福祉に行って相談すること、とかいろいろアドバイスを受けたが、何のことはない、ソウダ前回福祉タクシーを探すときにお世話になった障害福祉施設のOさんに連絡してみてはどうだろう・・と。早速連絡すると、Oさんはわかりました、私が責任もって探しますから・・などと言ってくれる。1時間後、電話あり。新しい福祉タクシーが見つかりました、と。渡る世間は冷たい人ばかりではない、弱者の立場に立って動いてくれる人もいる。ありがたい。
広島原爆記念日の朝8時15分、テレビに流れる黙とうの鐘に合わせて1分間の黙祷。昨年末に私一人で入った原爆資料館には外国の家族連れ親子連れが多かった、に対して日本の子供達の家族はいなかった。が地元の小学生の団体が大勢来ていた。ノートに鉛筆持参で。平和教育について外国では家族レベレルで、日本では学校教育でやっていると痛感した記憶がある。
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