年金受給者の日々へ 悪戦苦闘の記録から

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   年金受給前の悪戦苦闘の日々より

父と子

2015-11-17 18:50:01 | Weblog
 ロシア文学ツルゲーネフの代表作「父と子」の話ではない。が、それと同様に父親の考え方、社会的思想が旧世代にあたり、変化を求めようとする新世代が子にあたるような視点で見たのは「大統領の執事の涙」。良い映画だと思う。午後も雨が降りやまない、じゃTSUTAYAで借りた映画を観ようと。
 実話に基づいた作品だという。アメリカ合衆国歴代の大統領である、アイゼンハワー・ケネディ・ジョンソン・ニクソン・フォード・カーター・レーガンのそれぞれの7人の大統領に仕えた黒人執事のお話。黒人の執事がアメリカ合衆国の公民権運動の潮流の流れの中で、父はホワイトハウスにいて国のために働き、反対に息子は国が勧めるアパルトヘイトに敢然と立ち向かう。変化を求めない父と変化を求める息子がぶつかり合うのは必然のこと。

 午前、小雨降りしきる小窓からの様子を眺めながらの今日の相談室。連行されてきたのは36歳の青年。彼が大切なものとして最初に話したのは「絆」である。しかし今まで36歳の青年は、彼を取り巻く人とのゆるぎない信頼関係を築くことができなかった。例えば、重要な社会的な影響力をもつ人物として父がいる。しかし父とは心的葛藤が強い。母は父に比べると話しやすく優しく親和的であるが本音を話すと父に筒抜けになるので母にも本音を話すことができない。恋人はかつていたが、同棲時に相手が浮気をしたことで裏切られた気持ちが強く、すべての女性に対して不信感が強い。職場の女性とは通常のコミュニケーションをとることは出来るが、いざお付き合いとなると不信感が強く出てしまう。他者への関心が薄く、高校大学とほとんど自分の力で、アルバイトをしながら卒業をしている。過酷な生活であったと告白する。だから「自分一人でも生きることができる」などとほざいている。仕事に対してはかなり能力が高いだろうとその仕事歴からみてとれる。全般的な自己統制力は普通の人と同等にあるんだろうが通常の男の人に比べて異様な所は、制服姿のこと。女子高生やナースの制服に異様な性的興奮をコントロールできない。その36歳刑余者の罪名は、○○県迷惑行為防止条例違反。刑期○年○月。

 父に自分のことを理解して欲しい、と幼少期の頃から願い続けていたが父が自分を解ってくれたことはなかったと云う。幼少期からずっと不公平な目にあってきた、自分のやりたいことをいつも反対され制限を受けていた。職場にいてもいつも上司から裏切られてうまくいかなかった・・などと述べた。近々釈放されるんだろう。
 一方の「大統領の執事の涙」の主人公である大統領黒人執事は、黒人差別に反対する運動に身を投じる息子に父である自分が間違っていたと子に詫びる。そして息子とともにデモに参加することになる。一貫して意思を貫く子に父の考えの間違いを子に詫びる・・・。

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