この地区がこれほどに。
女川では
東松島を通り過ぎ女川へ。当時テレビの画面でよく見た光景である。しかし瓦礫もほとんど片付いて、建設重機械、ダンプがひっきりなしに大きい音を出して、高台から眺めるとさながら蟻の動きを見ているようである。けたたましく鳴り響く槌音高い光景は、何事もなかったようであるが、とてつもなく人々の心を一瞬にして凍りつかせた時間を経過している。自分が立っているのは、元医療センターの駐車場。この下の方には建物が横倒しになったままである。しかも3月11日のあの時津波がこの高さまで押し寄せて、しかも高台の地域医療センターにも私の背丈より高い波が押し寄せてきたことに言葉が出ない。自然はむごいことをする。そう思った。海岸部をずいぶん下に見通せる高台には、女川中学卒業生が東京で募金活動を行い、たくさんの石碑を作る計画があるとか。碑文には素直な中学生の人を愛おしむ文が千年先に向けて彫られてあった。
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