年金受給者の日々へ 悪戦苦闘の記録から

自分のXデーに向かってまっすぐに走る日々
   年金受給前の悪戦苦闘の日々より

哭く青年

2018-11-20 00:00:00 | Weblog
 相談室に2回目の青年がやってきた。25歳の大学中退で仕事をした経験はない。弟に妹は有名大学を出て働いているが長男のM青年は大学自治会で学生生活を謳歌していたものの単位が取れず4年生ともなると同級生が卒業し、急にやる気を失せて退学したそうだ。両親から就職をしろ・・と厳しく云われ続け、イヤになり家出をしたもののお金が無くなった挙句に・・ついつい・・人様の財布を・・で収監された。間もなく出所する予定であり、私のところに願せんをだして相談にやってきた。
 初回は今までの楽しかったこと嫌だったこと、受刑生活の心情など1時間近く聴いた。そして終了間際に宿題を出した。それは出所後の希望する生活設計のこと、どのような仕事を考えているかのことである。

 そして今日が2回目の相談日である。10日間考えたそうだ。しかし、思い浮かぶものがなかったそうだ、こんなことを考えた経験がないそうだ。でも考えてもらうべく質問を重ねていくと

 涙をボロボロ出しながら沈黙の時間が続いた。苦しそうな顔して・・こんなことをあなたに応えるために相談したわけではない・・などと云い始めた。ウ~ンン困ったよ。

ぼくなにをしたらいいのか・わからんのです。何度考えてもこれからどうしたらいいのかわからんのです・・・興味とか好きなことなどこんなこと考えるのは初めてです・・・
 大きな幼児と会話してるような錯覚を覚えた。
 でも、一度は誰でも経験し通り越さなければならない壁でもあると思っている。少し彼との相談回数は増えそうな感じ。さらに、自分がこの青年にかかわる自分の能力を一度整理してみると、いったい通用する能力があるのだろうか、と疑問がわき出る。

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