年金受給者の日々へ 悪戦苦闘の記録から

自分のXデーに向かってまっすぐに走る日々
   年金受給前の悪戦苦闘の日々より

眼をそらす人

2018-01-25 00:00:00 | Weblog
 面接室に連行されやってくる受刑者を観察するポイントはいくつかある。例えばこんなに寒いにもかかわらず下着と薄い作業服の2枚だけの(全員同じであるが)懲役服を着て胸を張ってくる人、凝視する人、うつむき加減に目をそらせて入り、同様に目をそらせたままで称呼番号と氏名を名乗る人、その中にも言語不明瞭で再度名のってもらう人、低い声の人、声が甲高いだけの人、早口の人は多く、ゆっくりと喋る人は少ないが自分は言葉より、無声映画を見るような仕種で対象者の一挙手一動から観察する。皆違う。

 本人の娑婆に出てからの難儀さを考えればと思うと、自分は即刻やり直しを命ずる。まず私の目を見てもらう、そして相手に分かるように頭の中を整理しながら質問に答えてもらうようにアドバイスを送る。いちいち面接のための訓練をする時間が取りにくいので機会をとらえて注意をすることにしている。

 鳥の水場の置物にも氷が張っている。一日中融けなかった。

 今日の面接者2名。他県に帰住する予定。今日は二人とも面接4回目になるので就きたい仕事先の絞り込みをやりたいと思う。求人票を持ってきてもらったハローワークさんも同席を願う。10数枚の求人票から1枚1枚検討をする。すでに私とは何を基準にして希望の順位付けをするのかを面接相談を通して理解してもらっておる。例えば賃金や就労形態、時間、場所などのこと。もちろん仕事の中味は当然として企業全体の従業員数なども判断材料となる。
 二人とも数枚の希望が出た。これをハローワークさんが先方に刑余者であることを開示した上で紹介をすることとなる。結果は次回に報告する予定だ。果たして面接OKなのか、NOとなるか・・
 娑婆の壁は突破するには厚い。


 妹が帰ってきた。いつものようにお土産を買い込んでやって来た。そして楽しそうに旅の話しをしてくれる。今度はどこ行こうか・・スペインが食べ物が美味しいらしいよ。。などと道中の人から聞いた話をしておる・・・また行くつもりらしい。

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