年金受給者の日々へ 悪戦苦闘の記録から

自分のXデーに向かってまっすぐに走る日々
   年金受給前の悪戦苦闘の日々より

新たな年が始まる

2017-01-01 10:43:51 | Weblog


 今年の初日の出は、雲一つなくここ10数年には見られなかったほどの陽の光が射した。いつものように裏山にご近所さんが集まって2017年の最初に上がる陽にお祈りをする。皆が幸せな一年を送ることができますように、と。

 12月のまるまる一ヶ月間はブログを書かなかった。ワケは書く時間が少なかったこととデスクトップPCを置いている部屋が超寒く足元に暖房器具を置いるのにも拘らずいつもの脊柱管狭窄症による足の冷えと痺れに肩痛に腰痛が一段とレベルアップし、お喋り会の資料作成など必要迫られるもの以外はモニターに向かうことから離れたい一心による。でももう一つPCの用事ごとがあった。それは喪中欠礼状を作ることがあったから。


 12月はじめの週末にフェリーに乗って行ったのは、広島。お好み村のすぐそば。

 そこで前職時代の仲間が集まってのOB会。

 懐かしくも九州からも先輩がやって来られてのワイワイで楽しい談話をもつ、

 幸福の時間。

  しかし、数日後、びっくりした。奈良の義母が東大阪のケアハウスで急に亡くなったとの連絡があり、北海道・埼玉・九州と地元の子供4人、義母にとっては孫の4人と私たち夫婦二人が急きょ橿原市に集合することに。そして哀しくもお見送りをすることになった。

 そしてみんなで考えた。幸福っていったいなんだろうか・・・ってこと。

(義母は台湾からの引き揚げ者である。引き上げ前の仕事について、軍司令部から箝口令が敷かれていたことを話してくれたのはつい最近であった。台湾軍司令部に勤務していて南方戦線の作戦室では陸軍林中将方々が大きく広げたフィリピンなどの南方地図が大きい机の上に拡げられている部屋の作戦会議中のお茶くみなどで出入りが許されていた女性事務員であったそうだ。落すための作戦の話なども耳に入ることもあり、戦果のことや戦況もわかることがあったそうだ、だから話が高じると、あの時勝っていた時に止めてればよかったのに・・などと憤慨的に話してくれたのは・・・もう戦争が終わって70年が過ぎたから・・いいだろう・・というときであった。内地に引き揚げて以来苦労をしたということも・・・。)

  2年前の2015年にノーベル文学賞を受賞したベラルーシの作家アレクシエービッチさんの本はチェルノブイリ原発事故による被ばくされた、例えば消防士さんの奥さんの生々しいインタビュ-記事がある。
消火活動中に被爆し受けたのは400㍖で死に至るレベルの4倍の1600㍖、これで2週間後にご主人が亡くなっている。
 アレクシエービッチさんが執拗にその家族さんを通して被爆者と社会主義国であるソ連を書いている。
 一方で自分たちの身近な所では3.11福島原発のことがある。この事故のことではチェルノブイリのようには伝わってこない。TV画像などの外観は伝わって来ても事故にたずさわる現場の人の本当の姿は伝わってこない。なぜか・・。

 昨年の12月25日の毎日新聞コラム余録に

 「悲惨な体験をした人々は、どのようにその絶望から救われるのでしょうか」という大学生の質問にアレクシエービッチさんが答えたのに、私は少しの希望を持つことができた。

 《 重苦しい空気に包まれた1年だった。突然の出来事になすすべもなかった人。だれかに、何かに打ちのめされた人。描いていた未来を閉ざされ、希望を失い、あるいは生命の危険にさらされた人もいただろう。そんな思いをした人が世界にもこの国にもいる▲そして、だれもが救いを求めたはずだ。身近なだれかに、信仰や自然に。あるいは司法や行政に、教育や医療に、しかるべき人の判断に。戦火や暴力のない地を求めた人もいた。どれくらいの人が救いを得られたのか▲アレクシエービッチさんは、学生の問いに「人は案外いろいろなことに救われます」と切り出し、話を続けた。「愛。子供への愛もそうです。子供の匂いの中に救いがある場合もあります。音楽。朝起きてコーヒーを飲む、そうした日常の中にも救いがある。人生は興味深いものです」》

 何か自分たちには辛い時や哀しい時など強く癒しを求める時がある。酒方面、ギャンブル方面に行く人もいるだろうし趣味に行く人もいるんだろう。また友達との何気ない会話であったりする。

 でもアレクシエービッチさんは、朝起きぬけのコーヒーや音楽にも救われると云ってる。


 そういえば、11月の最終日曜日に灯された一本目のローソクの灯に勇気づけられて以来、アドベントクランツに4本目のローソクが灯されたクリスマスには北海道・余市高校3年生のO君がやって来て〇〇賞を受賞したフルートの奏でる音色にも救われた。

 幸福っていうのは案外身近な手の届くところにもたくさんあり、それを見つけた時が最も幸せなことかもしれない。

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