年金受給者の日々へ 悪戦苦闘の記録から

自分のXデーに向かってまっすぐに走る日々
   年金受給前の悪戦苦闘の日々より

とりあえず・・の話を

2014-08-22 14:01:36 | Weblog
 どうもこの時期、体がいつまでもナマのようでシャキッとしない。頭の中も同じようで、どんよりしておる。でも、講話を予定している今朝は、どうしようかと・・。

 じゃ、私と私の周りの友人の仕事についてしゃべろうと考えた。これであれば準備するものもないし・・、と近く仮釈放される刑余者を前にしての仕事の話。つまり職人の話を考えた。
「職人」の言葉のイメージは、暗い・一徹・頑固・気難しいなどのおよそ負のイメージがある。なぜそのような感覚に陥るのだろうか、と考えた。昔々たくさんいた職人さんが時代の流れとともに影が薄くなってきた。と同時に手を汚さない仕事、物に向き合う仕事から人と向き合う仕事に変換、ファッションから見るとナッパ服や作業着からスーツにネクタイ、白色系統作業衣やピンク色系の清潔・優しさをイメージすることが増えた。そのような傾向に歩調を合わせるように、汚いもの・臭いもの・貧相なものが排除されデータ重視の書類上での仕事、きれいな仕事も増えてきた。と同時に人間関係においても暗いイメージする人を追いやった。画一されたような形だけの様式を持つ人が跋扈してきたように思う。暗いものを時代遅れと称し排除され明るいものだけを取り入れるようになった。人も物も。
  そこで、改めて「職人」さんについて考えようと。たぶん今日の刑余者の多数は職人さんと呼ばれる人がいるだろうと思うからである。否、そう思うこと自体が、もはや暗いイメージしているのかもしれないが・・。しかも中途半端な職人風情の人かもしれない・・などとおおきな独断と偏見でもって職人の持つ魅力を話することにした。

 他人ごとではないが、自分に適した仕事を斡旋することが永く仕事を続ける秘訣だろうと、厚労省はミスマッチを是正するための御旗を掲げている。自分に最も適する仕事が最も相応しい仕事である・・などの公式がまかり通る現在、懸命に仕事選びのイエス・ノークイズを出して参考にしろ、と言っている。
 でも、自分に適した仕事かどうか、などは、嫌だと思う仕事でもその中から面白さを見つけたり、またやりがいを感じることを発見することができれば、それが適職になるのではないか。若い人の就職相談において感じることは、その仕事に合う合わないは、むしろ仕事をする仲間と合うか合わないか、の人間関係の要素が多いことがある。・・と考えると温故知新の教えではないが、人間は我慢が必要よ・・になる。しかし、我慢の限界線を超えてウツになる人も増えているし・・。コマッタなぁ。
 しかし問題は今日の講話の落としどころである。刑余者の多くは金銭に困っての犯罪、窃盗などの刑法の中の財産財に関する判決を裁判所から受けている人が多い。仕事を中途半端にやっている職人風情、一人一人聞くと、瓦ふき職人、包丁料理人、土木作業員などの逮捕前の職業経験が多いようだ。中途半端な仕事で手に技術が追い付かず、やがて金銭に困り・・・。
 まぁ、振り返れば自分の場合、このような話をキャリアコンサルタントの仲間とアホを言いながらおしゃべりできる環境を持っているだけでも適職かもしれないが、でも能力的には不足感あり。
 今日の話の落としどころに選択したのは「勘」である。五感から伝わる勘である。指先で感じる勘、鼻で感じる勘、色で感じる勘、音で感じる勘、計測器ではなかなか測ることができない勘である。おりしもこの時期に不適切な例えであろうと思うけれど、広島の災害でうまく助かった方々のテレビニュースに、異様な臭いがあった、とか異様な音があり、ただ事ではないと勘を発揮させて災害から逃れた人が報じられていた。
 でも・・・とりあえずの乾杯の目の前のテーブルにある枝豆か冷奴みたいな感じがしないわけでもない。

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