昨日は母親を連れて「さくら温泉」へ。毎日弟と狭い部屋で暮らしていると、気持ちもふさぎウツ気味だという。20年を超す透析により多くの透析患者にみられる背中が痒くなることで、いつも枕元の呼び鈴で呼ばれ、背中を掻くことが四六時中あることと食事時には箸を使うことが出来なくなった弟に幼児のようにしてスプーンで口元に運ぶことが仕事になっている母親は、気分転換に外の空気を吸いたいという。透析が週3日あり、その日は朝出かけると2時過ぎまでは病院から帰ってこない弟も透析のない日は、一日中ベッドに横になる方が楽だと云っている。そのためにいくら弟を外に連れ出そうにも二人で行っておいでよ、と云うばかり。だから昨日はお昼時に温泉へ行った。午後の温泉はチラホラ老人ばかり。サウナ室で話しかけてきたお客さんは、60を過ぎたくらいの人、その人が、行く所がないから温泉へ来た・・などと話してくれた。年を重ねるってことは身の置き所からして難しい。