2004/12/23 (Thu) ゆ へ
ここ数日風呂に入るのが億劫であったことから休みの今日は寒いので温泉へ行くことにした。行き先は本谷温泉、ここは県内の温泉の中では最も好きな温泉の一つである。いつ来ても人が少ないのが気に入っている。しかし今日は服を脱いで入ろうとした瞬間,石鹸とシャンプーは持ってきたもののタオルを忘れていることに気がつきあわてて再度衣服を着てタオルを買いに出た。物忘れが激しいのはいつものことである。休日であるにもかかわらず湯船には数人しかいなかった。の~んびりと1時間ほど湯に浸かって帰る。そういえば昔読んだ本の中で日本語で美しい言葉は何か、という問いに答えて作家,藤原審爾が書いた「秋津温泉」のなかで夜更けに旅館で働く主人公の女性が仕事を終え雪道を歩いていると,すれ違う近所の人に「どちらへ」と聞かれ「おゆへ」という言葉がありその言葉が最も美しいなどと誰か映画監督が言っていたのを思い出した。「ふろへ」「おんせんへ」、などより日本人は「ゆへ」という方がなんとなく温まりそうな感じもする。
弟が驚異的に今日退院となる。2週間を予定していたけれど腎臓を摘出して1周間で退院してもいいものだろうかと心配をする。