◆01056 加世田の水車からくり 更新
□社名 竹田神社
鹿児島県加世田市
□祭は七月下旬。
□山車
□汎論
【加世田の水車からくり】は、神社前の用水路に設置した水車を利用して【からくり人形戯】が行われる。神社前の用水路の上にからくり舞臺を設け人形が回転する。人形の主題は趣向を凝らして毎年つくられ年毎に変わる。国選択有形民俗文化財に指定されている。
【からくり】は、唐繰、絡繰、機巧、機関などの漢字表記があり、人形を用いて行う【人形からくり】は【からくり人形戯】とよばれ、中部地方には山車の上で人形が種々の藝をこなすものが多く残り人気を集める。その歴史は古く、文献に現れてくるものでは、高陽親王(かやしんのう)が、ある旱魃の年に人形をつくって他の縁においたところ、器の水を田に流し込むという趣向のものだったので、通行人が面白がって小川の水を掬ってこの人形のうつわにいれ、このおかげで田は干上がらずにすんだと伝えられ、近年この人形模型を制作して披露する例なども紹介されている。
古来大分県と福岡県には、大陸起源と推定される【古表人形】、【古要人形】とよばれる人形戯が行われ、古い歴史があるほか、兵庫県の【ゑびすかき】あるいは【傀儡・くぐつ】とよばれる人形戯があって、各地を巡業したとされ、のちの阿波國から難波の【文楽人形】へと発展した。文楽人形の巡業は各地に及び人気を博したが、ときには悲惨な末路に終わった例も伝わり、各地に文楽・浄瑠璃の痕跡を残し、現在も地方名をつけて伝習される例は多く見られ、【相模人形】、【早稲田人形】、【黒田人形】などとして伝えられる。
藝能評論家が、日本には【オペラが育たなかった】と定義例が見られるが、筆者は、【浄瑠璃語りが浄瑠璃を口唱し、人形が所作を行うすがた】は、音楽と所作藝が一如となったものであって、【日本のオペラ】ともいえるものだと思う。また盆踊りの時期には、【くどき】と呼ばれる一連の語り物を、【音楽と踊とで表現する】もので、これも、広義には【オペラとよんでもいいものと考える】。津軽の【じょんがら】とよばれる三味線の歴史は由緒不明といわれるが、用いられる三味線が、太棹の浄瑠璃三味線と呼ばれるものであり、かつては文楽で用いられていたものがいつか人形と分離し、独特の芸術に発展したものと考える。
脇にそれたが、からくりは江戸時代に大きく発展し、武田近江一座を生んだが、なかには、人形戯から一歩でた、おおがかりな機械仕掛けに発展した例があり、動力に水車を応用したものが見られるようになった。この機構を応用してつくられた、【回り舞臺】が群馬県の三原田に現存する。
【加世田の水車からくり】、【知覧の水車からくり】は水の力を動力として行われる【からくり】であるが、その動きを見ていると、単に無機的な動きではなく、無言で語りかけてくる温かい人間味を覚え立ち去りがたい。
【音楽】、【人形戯】、【藝能】は、山車と深く結びついており、いまは山車が継承されない例もしばしば見受けられるが、きりはなしては山車は語れない。
*
行政コード番号は従前のままです。
20120520 更新
□外部リンク
「日本の山車」を執筆している一人閑(ひとりしずか)と申します。早速ですが、貴方のブログ記事を「外部リンク」として紹介させていただきましたのでお知らせします。もしご迷惑でしたらお申し出ください。削除いたします。
◇日本の山車 ブログ
http://blogs.yahoo.co.jp/ypjcd447/
◇日本の山車 ホームページ
http://hiyou.easy-magic.com/
◇弥じゃどんの首
2012/5/26(土) 午後 3:22
湯前町の「グリーンパレス」に大きな水車があり、その隣に「からくり小屋」があります。100円入れると動くようになっており、せっかくなので動かしてみると ... 「どういうストーリーなんだろう??」と途中で人形の首が切れて、頭が落ちたのが衝撃でしたが ...
http://blogs.yahoo.co.jp/kagoshima824/5563101.html
◇第2回古町宿からくり水車とアート展
2012/5/7(月) 午前 10:20
第2回古町宿からくり水車とアート展 5月4日(金)~5日(土)に美作市(旧大原町)の因幡街道大原・古町宿で開催されたからくり水車とアート展に行きました。 この行事の主催 ... 前にあった原田先生のからくり人形は、先生そっくりの人形がとっくりを下げ ...
http://blogs.yahoo.co.jp/okakawa2/61557153.html
◇宮本武蔵生誕の地で「からくり人形や水車」に出会いました\(^o^)/
2011/5/6(金) 午後 10:28
... 大原宿を南北に流れる水路約50メートル区間に、電動からくり人形とからくり水車各10体を展示。からくり人形は習字をしたり、ハーモニカを吹いたりするなどさまざま。水車は、自転車の車輪が水路の水で回ることで花びらが開閉するものや ...
http://blogs.yahoo.co.jp/reikos_abc/38324055.html
◇からくり水車プロジェクト5年目
2009/1/8(木) 午前 10:43
... 本体は水を含んで、動かせない、 やっと部品が揃ったので、来週には又動きはじめる、 村は、熊本一番のそばの産地、カラクリ人形は、そばを打つ人、そばを食べる人である、 カラクリは水車の動力で動く、次はこの小屋に明かりを点ける計画が残っ ...
http://blogs.yahoo.co.jp/kainkisino/21825695.html
◇知覧・豊玉姫神社の水車からくり
2006/7/11(火) 午後 4:56
... が作られていて ステージ上はからくり人形、床下は木製の滑車が縦横無尽に渡されています。 動力は神社脇に流れている水路に作られている水車です。 この水路は安永9年(1780年)に通水されたものですから 水車からくりはこれ以降に作られたものといわ ...
http://blogs.yahoo.co.jp/rosayaeko/37462333.html
□社名 竹田神社
鹿児島県加世田市
□祭は七月下旬。
□山車
□汎論
【加世田の水車からくり】は、神社前の用水路に設置した水車を利用して【からくり人形戯】が行われる。神社前の用水路の上にからくり舞臺を設け人形が回転する。人形の主題は趣向を凝らして毎年つくられ年毎に変わる。国選択有形民俗文化財に指定されている。
【からくり】は、唐繰、絡繰、機巧、機関などの漢字表記があり、人形を用いて行う【人形からくり】は【からくり人形戯】とよばれ、中部地方には山車の上で人形が種々の藝をこなすものが多く残り人気を集める。その歴史は古く、文献に現れてくるものでは、高陽親王(かやしんのう)が、ある旱魃の年に人形をつくって他の縁においたところ、器の水を田に流し込むという趣向のものだったので、通行人が面白がって小川の水を掬ってこの人形のうつわにいれ、このおかげで田は干上がらずにすんだと伝えられ、近年この人形模型を制作して披露する例なども紹介されている。
古来大分県と福岡県には、大陸起源と推定される【古表人形】、【古要人形】とよばれる人形戯が行われ、古い歴史があるほか、兵庫県の【ゑびすかき】あるいは【傀儡・くぐつ】とよばれる人形戯があって、各地を巡業したとされ、のちの阿波國から難波の【文楽人形】へと発展した。文楽人形の巡業は各地に及び人気を博したが、ときには悲惨な末路に終わった例も伝わり、各地に文楽・浄瑠璃の痕跡を残し、現在も地方名をつけて伝習される例は多く見られ、【相模人形】、【早稲田人形】、【黒田人形】などとして伝えられる。
藝能評論家が、日本には【オペラが育たなかった】と定義例が見られるが、筆者は、【浄瑠璃語りが浄瑠璃を口唱し、人形が所作を行うすがた】は、音楽と所作藝が一如となったものであって、【日本のオペラ】ともいえるものだと思う。また盆踊りの時期には、【くどき】と呼ばれる一連の語り物を、【音楽と踊とで表現する】もので、これも、広義には【オペラとよんでもいいものと考える】。津軽の【じょんがら】とよばれる三味線の歴史は由緒不明といわれるが、用いられる三味線が、太棹の浄瑠璃三味線と呼ばれるものであり、かつては文楽で用いられていたものがいつか人形と分離し、独特の芸術に発展したものと考える。
脇にそれたが、からくりは江戸時代に大きく発展し、武田近江一座を生んだが、なかには、人形戯から一歩でた、おおがかりな機械仕掛けに発展した例があり、動力に水車を応用したものが見られるようになった。この機構を応用してつくられた、【回り舞臺】が群馬県の三原田に現存する。
【加世田の水車からくり】、【知覧の水車からくり】は水の力を動力として行われる【からくり】であるが、その動きを見ていると、単に無機的な動きではなく、無言で語りかけてくる温かい人間味を覚え立ち去りがたい。
【音楽】、【人形戯】、【藝能】は、山車と深く結びついており、いまは山車が継承されない例もしばしば見受けられるが、きりはなしては山車は語れない。
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行政コード番号は従前のままです。
20120520 更新
□外部リンク
「日本の山車」を執筆している一人閑(ひとりしずか)と申します。早速ですが、貴方のブログ記事を「外部リンク」として紹介させていただきましたのでお知らせします。もしご迷惑でしたらお申し出ください。削除いたします。
◇日本の山車 ブログ
http://blogs.yahoo.co.jp/ypjcd447/
◇日本の山車 ホームページ
http://hiyou.easy-magic.com/
◇弥じゃどんの首
2012/5/26(土) 午後 3:22
湯前町の「グリーンパレス」に大きな水車があり、その隣に「からくり小屋」があります。100円入れると動くようになっており、せっかくなので動かしてみると ... 「どういうストーリーなんだろう??」と途中で人形の首が切れて、頭が落ちたのが衝撃でしたが ...
http://blogs.yahoo.co.jp/kagoshima824/5563101.html
◇第2回古町宿からくり水車とアート展
2012/5/7(月) 午前 10:20
第2回古町宿からくり水車とアート展 5月4日(金)~5日(土)に美作市(旧大原町)の因幡街道大原・古町宿で開催されたからくり水車とアート展に行きました。 この行事の主催 ... 前にあった原田先生のからくり人形は、先生そっくりの人形がとっくりを下げ ...
http://blogs.yahoo.co.jp/okakawa2/61557153.html
◇宮本武蔵生誕の地で「からくり人形や水車」に出会いました\(^o^)/
2011/5/6(金) 午後 10:28
... 大原宿を南北に流れる水路約50メートル区間に、電動からくり人形とからくり水車各10体を展示。からくり人形は習字をしたり、ハーモニカを吹いたりするなどさまざま。水車は、自転車の車輪が水路の水で回ることで花びらが開閉するものや ...
http://blogs.yahoo.co.jp/reikos_abc/38324055.html
◇からくり水車プロジェクト5年目
2009/1/8(木) 午前 10:43
... 本体は水を含んで、動かせない、 やっと部品が揃ったので、来週には又動きはじめる、 村は、熊本一番のそばの産地、カラクリ人形は、そばを打つ人、そばを食べる人である、 カラクリは水車の動力で動く、次はこの小屋に明かりを点ける計画が残っ ...
http://blogs.yahoo.co.jp/kainkisino/21825695.html
◇知覧・豊玉姫神社の水車からくり
2006/7/11(火) 午後 4:56
... が作られていて ステージ上はからくり人形、床下は木製の滑車が縦横無尽に渡されています。 動力は神社脇に流れている水路に作られている水車です。 この水路は安永9年(1780年)に通水されたものですから 水車からくりはこれ以降に作られたものといわ ...
http://blogs.yahoo.co.jp/rosayaeko/37462333.html
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