暘州通信

日本の山車

◆10130 桙衝神社

2012年10月26日 | 日本の山車
◆10130 桙衝神社
□社名 桙衝神社
□所在地 福島県須賀川市(旧長沼町)大字桙衝字亀居山
□祭神
ヤマトタケルノミコト 日本武尊
タケミカアヅチノミコト 建御雷命
□汎論
 桙衝神社は延喜式神名帳、陸奥國一〇〇坐中、磐瀬郡(いわせのこおり)に記載される一坐のうちの一坐。創祀は不明。社記によると、「日本武尊東征のとき、神民山(亀居山)に柊の八尋の矛をつきたて、武甕槌神を祀った」とある。
 仮説である。社記に反するようであるが、神民山(亀居山)は古代の山上祭祀につながる神南備山山であろう。タケミカアヅチノミコト(建御雷命)は京都市上賀茂に祀られるカモ神であり、当地を開拓したカモ氏族が祖神を祭ったと推定される。ヤマトタケルノミコト(日本武尊)の祭祀はそれよりはるかのちの後祀と推定される。
□参考
次を参考にさせていただきました。
・須賀川市: 桙衝神社
 http://www.fukutabi.net/fuku/sukagawa/hokoei.html
・ふくろ祭り東京よさこい
 http://blogs.yahoo.co.jp/gutumi0612/7501816.html

地域を特定しやすくするため行政コード番号は変更せず、従前のままです。
20120920 更新
【論攷 延喜式神名帳】
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◆10138 子負嶺神社 更新

2012年10月26日 | 日本の山車
◆10138 子負嶺神社 更新
□社名 子負嶺神社(こおいのじんじゃ)
□所在地 福島県相馬郡新地町駒ヶ嶺字大作
□祭神
トヨウケヒメノミコト 豊受比賣之命
□汎論
 子負嶺神社は延喜式神名帳、陸奥國一〇〇坐中、宇多郡(うたのこおり)に記載される坐のうちの一坐。社記によると、大寶二年に仮宮がおかれ、延喜七年に社殿が建立されたとあり、創祀時には敏達天皇の子を祀ったとあるが現在は祭神の中に見当たらない。福島市松川町金沢字宮ノ前の、【黒沼神社】の祭神は、【ヌナクラタスシキノミコト(沼中倉太珠敷命)】で、これは、三〇代天皇である【敏達天皇。びたつてんのう】とされている。神社には【七不思議】があり、
・南天の櫻
・北斗の松 
・七葉の欄 
・八房の梅
・片葉の葭(鏡池) 
・芽白の笹 
・九曜の柏
 が挙げられている。
 祭神のトヨウケヒメノミコト(豊受比賣之命)はトヨヒメノミコトに通じる。
□参考
次を参考にさせていただきました。
・川越祭り 2012 ~ 山車全29台 ~
 http://blogs.yahoo.co.jp/toujyousendetabeyou/53109389.html
・廿六日町山車組 「鹿島神宮祭神建御雷之男神(鹿島大明神)伝説」
 http://blogs.yahoo.co.jp/st99gateway/39998030.html*
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◆10113 蠶養國神社 更新

2012年10月26日 | 日本の山車
◆10113 蠶養國神社 更新
□社名 蠶養國神社
□所在地 福島県会津若松市蚕養町
□祭神
ウケモチノオオカミ 保食大神
□汎論
 蠶養國神社は延喜式神名帳、陸奥國一〇〇坐中、會津郡(あいづこおり)に記載される二坐のうちの一坐。創祀は不明。古くから絹糸を生産し、その繁栄を祈願した神社と推察される。【蚕・かいこ】の古名は【こ】の一文字であった。埼玉県秩父市の民謡にも、

  秋蚕(あきこ)仕舞うて 麦播き終えた 秩父祭を 待つばかり

 とある。脇に逸れるが、古名称の発祥は身近なものから名がつけられ、名詞は一文字から名づけられたと推定される。食生活には欠かせない【葱・ねぎ】も、古名は【き】の一文字であった。いまでも、細い葱(ねぎ)の品種に【わけぎ】があり、【あさつき】は雪の消えたあとに萌えでる、飛騨地方(岐阜県北部)では早春の新芽を掘り上げ、雛祭の雛壇に供えられた。野菜として食用に供される。近縁の植物に、尾瀬の【至佛山】の名称が付く【シフツアサツキ】、信州白馬岳(古名・代馬嶽)の名が付く【シロウマアサツキ】などいまでもその名残を曳いている。色の名称に【あさぎいろ】とよばれるものがある。このごろでは、【浅黄色】などと書かれ、色の説明に「淡い黄色」などとするものもあるが、本来は【浅葱色・あさぎいろ】で「淡い緑色」のことある。「き」の一字ではよびづらく、【葱は一文字。ひともじ】、【韮(にら)は二文字・ふたもじ】とよばれた。山野から採集し野菜として食膳に供されたがその採集地は【蒜・ひる】とよばれている。備前(岡山県)に【蒜山】があり、東濃(美濃東部・岐阜県)に【ひるかわむら】があった。蛭川村の文字がつけられ、名称の由来を、川に「蛭が多かった」などとあるが、もともとは「蒜」である。
 【へちま】ももとは、【と】の一文字であった。これではよびにくいというので、「と」は【いろは四十八文字】の、「いろはにほへ(と)ちり……」の、「へ」と、「ち」のあいだにあることから【へちま】になった。
 マメ科の植物に【カスマグサ】というのがあるが、和名の命名由来は、「カラスノエンドウよりは小さく、スズメノエンドウよりは大きい・つまりカとスの間」とある。
 日本で一番長い和名を持つ植物は、【りゅうぐうのおとひめのもすそのおくのお〇〇〇〇け】というのであったが、口に出すのが憚られるというので、いまは【りゅうぐうのおとひめのもとどりにきりはずし】に変わっている。『新牧野植物圖鑑』を参照されたい。
 蚕をかいことよぶには【飼育する蚕・養蚕】の意味だろうと思われる。飼育しない蚕の糸は【山繭】からとり、【天蚕】とよばれた。天蚕からは、また【テグス】がとられた。
 不思議なお話がある。信濃國(長野県)に、旧青木村、旧武石村(たけしむら)があり、現在は上田市となっている。この旧青木村と、武石村にはそれぞれに、延喜式神名帳に記載される【子檀嶺神社】がある。両社の訓は、青木村の子檀嶺神社は「こまゆみじんじゃ」、武石村の子檀嶺神社は「こまみねじんじゃ」と異なる。
 仮説になるが、【こまゆみね】とは、【蚕繭根】ではないだろうか。上田市の別所温泉では、夏になると、【岳の幟(嶽ノ幟)】とよぶ祭が行われ、【しなり竹】とよぶ青竹に、色とりどりの反物をつけて、
【夫神岳・おかみだけ】にのぼり【山上祭祀】が行なわれる。祭が終わっても一部は家庭の戸口に立てられているものもある。この祭は【五〇〇年にわたって行なわれてきた雨乞い祭】と説明されているが、一〇〇〇年以上も前に遡る【古代祭祀】をいまに伝えていると考える。
 上田市の塩田平は一名を【古鎌倉】ともよび、延喜式神名帳に記載される【生嶋足嶋神社・いくしまたるしまじんじゃ】があり、旧丸子町(現上田市)は、古来上質の絹の生産で知られ
その技術は和田峠を越えて、諏訪の製糸へと発展したと伝えられる。古代からの伝統を曳いており、古くは各家庭で織られた【絹の反物】は感謝をこめて神社に奉納されてきた。【岳の幟(嶽幟)】とはその伝統を受け継いでいると考えられる。兵庫県氷上郡青垣町は、【氷川・ひかわ】とおなじく、【日氏】につながる【古出雲氏族】の伝承地であるが、この、青垣町に伝えられてきた製糸のもとになった【蚕】は、【信州の上田から伝わった】と伝えられ、これが【丹後ちりめん】で知られる京都府の丹後半島一円に流布したのだという。
 当、会津若松市蚕養町の【蠶養國神社】と。信州の【子檀嶺神社】は古来密接な関係にあったと推測され、越後國の名産、越後上布【小千谷ちぢみ】、【塩沢御召】など、古くは【陸奥の會津】にその淵源がありそうである。越後にはまた武石村があり、これもまた武石と製糸にはなんらかの関連がありそうである。

地域を特定しやすくするため行政コード番号は変更せず、従前のままです。
20120920 更新
【論攷 延喜式神名帳】
□参考
次を参考にさせていただきました。
・子檀嶺神社 玄松子
 http://www.genbu.net/data/sinano/komayumi2_title.htm
 http://www.genbu.net/data/sinano/komayumi_title.htm
・夏の熊本・長崎旅行(2)香椎宮へ
 http://blogs.yahoo.co.jp/snowysnow_crystal/16252968.html
・香椎宮へお参り
 http://blogs.yahoo.co.jp/micky74116/63744031.html
・香椎宮の古宮と仲哀天皇大本営跡
 http://blogs.yahoo.co.jp/nipponia_nippon3/62464563.html
・羊神社(ひつじじんじゃ)
 http://blogs.yahoo.co.jp/jk2hri2/26644513.html
・牟呂八幡宮 - 豊橋市牟呂町
 http://blogs.yahoo.co.jp/mechiruorangeid/20772546.html
◆日本の山車 ブログ
日本の山車
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暘州通信
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