行く川の流れ

花・鳥・旅行写真日記

ギンイチモンジセセリ、キマダラセセリ

2014-09-10 20:00:08 | 昆虫
8月の終わり、
久しぶりに多摩川の河原に行って見ると
ジャコウアゲハ、キアゲハが産卵をしていた草、
キンイチモンジ、ミヤマチャバネセセリが遊んでいた草原が
一面に刈り取られていました。
それらの蝶の卵、幼虫はどうなってしまったのか、
少し寂しい思いを抱えながら
まだ草刈りのされていない場所に行って見ると、
それても小さな蝶たちが見られました。


多分、3化のものと思われます。
ギンイチモンジセセリを見つけました。
春に見た初化ものに比べると
名の由来である翅裏の白(銀)色の直線が
小さく薄くなっていますが
その可愛らしい姿は変わりません。


イタドリの葉にとまり、翅を開いてくれました。
翅裏はまっ黒なのです。


ギンイチモンジあまり花にはとまらないのですが
まだ咲き残っているアカツメグサにとまり
蜜を吸う姿も見せてくれました。


翅がだいぶ傷んでいますが
ツバメシジミのオスです。
もう最後に近いと思われ、弱々しく飛んでいました。


キマダラセセリも
そのシック色合いの翅を見せていました。
昔に比べ少なくなったといわれるキマダラセセリですが
じっくり探せばけっこう見つかります。


近づいて撮り、
さらにトリミングをした正面からのキマダラセセリ、
くりっとしたかわいい眼です。
ちょうど飛ぶ寸前のようでポースも決まりました。。
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岩苔にハグロソウの花

2014-09-09 20:00:19 | 風景

苔生した岩のすき間に伸びた一茎のハグロソウ、
木漏れ日の中に花を一輪咲かせていました(9/2)。


林縁の薄暗いところ、
もともと半日蔭に生えるハグロソウですが
岩苔の上はさらに条件の悪い場所、
草丈も小さく、少し遅れての開花です。


珍しい2弁花、
そして紫の小さな花びらですが
どこか愛らしさを感じる山野の花です。紅い斑、
8月後半になると道端などに群生して花をつける
キツネノマゴと同じキツネノマゴ科の多年草です。


ちょうど盛りの8月初旬のハグロソウ、
花が3つ並んで咲いているものがありました。
蕊も2本と単純です。
花びらの紅白の斑紋もこの花の見どころでしょうか。


ハグロソウの咲くすぐそば、
トンボが集まる水たまり池に置かれた石、
その石にも草の花が咲いていました。
海の中の小さな島のようです。
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ツマグロヒョウモン

2014-09-08 20:00:51 | 昆虫
自宅近くで蝶撮り、
8月の暑い盛り、豹紋蝶で見られるのは
このツマグロヒョウモン(褄黒豹紋)だけでした。


鮮やかなオレンジ色の地に豹柄、
よく目立つ豹紋蝶です。


後翅のへりに黒い縁どりが特徴、
他の豹紋蝶との見分け方になります。


上3つとも翅を広げた雄の個体、
どれもアカツメグサで吸蜜していました。
この蝶、アカツメグサが好物のようです。


翅を閉じて、きれいな草の葉にとまったこれも雄の個体。
ツマグロヒョウモンは他の豹紋蝶と異なり、
もともとは南方系の蝶、
21世紀になるまで関東地方では見られなかったそうです。


花の終わったエキナセアに吸蜜するこれも雄です。
それが地球温暖化の影響でしょうか、
今は、特に夏の盛りには最もよく見られる蝶になってしまいました。
他の蝶が減少しているなか、この蝶は増えているように思います。


道端の植え込みの花で吸蜜する雌のツマグロヒョウモン、
前翅先端部が黒色で斜めの白帯が雄とは違います。
雌雄で翅色が異なる豹紋蝶になります。


雌の翅裏、白い帯が目立ちます。
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ムラサキと紫

2014-09-07 20:00:50 | 花と虫
全米オープンテニス、
錦織、ジョコビッチを破り決勝進出です。
すごい。

8月の終わりのことです。
ムラサキシジミがきれいな翅表を見せてくれ、
そして、小紫の実が色づいていました。


ムラサキシジミ、
林縁の木陰、薄暗い場所に
翅を閉じとまっていることの多い
翅裏は茶色地、ひょうきんな顔をした
地味に思えるシジミチョウです。


そのムラサキシジミがまだ緑のきれいな
ヒイラギナンテンの葉にとまりました。


なかなか翅を開かないこの蝶ですが、
しばらく眺めていると翅を開いてくれました。
現れた翅表はとても美しい青色、そのギャップに驚きです。


この翅表がムラサキシジミの名の由来、
しかし、この色は紫というより深い青色、瑠璃色に思います。
しかし、ルリシジミは存在するのです。
アオシジミよりかムラサキシジミ方がよいかもしれません。


一月ほど前にはピンク色の花が咲いていたコムラサキ(小紫)、
早くも実がつき、色づき始めました。


クマツヅラ科ムラサキシキブ属の落葉低木であるコムラサキ、
やはり名はこの実からついていると思いますが
この実、ピンク色に近い赤紫色です。


コムラサキに並んで見つけたこの紫色の花、
やはりクマツヅラ科、
デュランタ・タカラヅカの名がある園芸用低木の花です。
白い縁取りのある紫の花が洒落ていて、タカラヅカの名に似合っています。
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花園の中

2014-09-06 20:00:30 | 昆虫
7月からずっと咲き続けている
ルドベキア・タカオの中を覗いて見ると
大きなカマキリが花の中に隠れていました。


花の中からカマキリが顔を出しました。
オオカマキリと思われます。


こちらを向いたところ、
三角顔の大きな眼でカメラをにらんでいます。


少し離れた同じくルドベキア・タカオ花の中には
もう一匹のオカマキリが
ゆっくりと黄色の花の中を移動していました。


動きを停めこちらを向きました。
上のものに比べると体色は少し枯れ、
眼も鋭い緑色です。
夏も終わりに近づきカマキリの姿がよく見られます。


その花園に、オンブバッタの幼生が
花の中から顔を出し、周囲をうかがっていました。


こちらはツチイナゴの幼生、
親は土色の体色ですが子は緑色、
しかし、涙を流したような眼は親子とも同じです。


すぐ横のジニアの花には
これもバッタの幼生が花の蕊を食べ散らかしていました。
キリギリスの仲間、ツユムシと思われます
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夏の木の実

2014-09-05 20:00:15 | 花,植物
夏も終わりに近づいてきた8月下旬、
春から初夏、花を楽しませてくれた木に
それぞれの実(種)がてきていました。


ヤマボウシ、
こんなかわいい実がなります。
この実、美味だそうです。


ヤマボウシと似た花のハナミズキ、
同じミズキ科でありますが実はまったく違います。
今はまだこんな実、秋も深まると紅くなります。


やはりミズキ科のミズキはこんな実がつきます。
これは少し花が遅いクマノミズキと思われます。


街路のヒメコブシにこんな紅い実がついていました。
モクレンやコブシ、タムシバにも似たような実がつきますが
あの花からどうしてこんな実ができるのか不思議です。
おもしろい一度見たら忘れない実の形です。


5月の連休のころ、
美しい薄紫の花をつけていた桐の木も
こんな実をつけていました。


道端の低木、
シャリンバイと思われます。
この実もこれから青黒く熟していきます。

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8月下旬、野の花

2014-09-04 20:00:05 | 花,植物
8月下旬、野道を歩いてみれば、
夏の終わりから初秋の花が微笑んでいました。


キツネノカミソリ、
ヒガンバナ科の球根性多年草です。
8月から9月、林縁や山野の北斜面などに
赤褐色の花を咲かせます。


ゲンノショウコ、
フウロソウ科の多年草です。
8月から10月ごろまで、
河原や野の道端などに咲く蕊が美しい小さな花です。


センニンソウ、
山野、河原などに自生するキンポウゲ科の蔓性多年草です。
8月下旬になると山の斜面などに
白い小さな花がをたくさん咲かせます。


(ノ)ニラの花、
野菜のニラと同じものですが
野に散逸し、野生化しているものが多く見られます。
ユリ科の多年草、8月下旬から9月、
道端などに白い小さな花を咲かせます。


シュウカイドウ(秋海棠)、
8月~10月に海棠に似たピンク色の花をつけます。
シュウカイドウ科、
半ば自生化しているものが多く見られます。


クズ(葛)、マメ科の蔓性多年草です。
秋の七草の一つであり、
根からとるクズ粉は食品や薬の材料とされ、
古くから日本では親しまれている植物です。
今は手間のかかるクズ粉をとることもほとんどなく、
駆除がやっかいな大きな雑草として扱われていますが、
8月下旬から9月にかけて、美しいとも思える花を咲かせます。


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タマムシ(玉虫)

2014-09-03 20:00:50 | 昆虫
赤や緑を美しく輝かせながら、
高い所を飛んでいる姿をときどき見るタマムシ、
正確にはヤマトタマムシ、
昔に比べると個体数がだいぶ減少しているようで、
なかなか写真に撮ることができませんでした。


雨があがり、急に日盛りとなった9月2日、
歩いていると、そのタマムシが翅を輝かせながら
飛んできて、近くの木にとまりました。
あわててカメラを向けてみましたがピントがあっていません。


木を斜めに上り始めたタマムシです。
ちょうどあった階段を上り同じ高さでレンズを向けてみました。
横から、木にとまる蝉のようになりました。


美しい色の甲虫といえばこのヤマトタマムシです。
この美しくきらきら光る体色、
色が変わる物を怖がる性質のある天敵の鳥から
身を守るためのようです。
カメムシなどの美しい金属光沢も
やはり鳥のこの性質を利用した保身術のようです。


山道に木の実と並んで命の終わったタマムシを見つけました。
これなら、直ぐ近くに美しい翅色を写せます。


表を向け、落ちていた枝につかまらせて見ました。
このタマムシの翅色、死んでも色が衰えません。
そのため装飾品として使われ、
国宝である法隆寺の玉虫厨子は
何千匹もののタマムシの翅が使われたそうです。
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マメコガネとアオドウガネ

2014-09-02 20:00:23 | 昆虫
日本在来の種であるマメコガネ、
基本的には作物を食い荒らすコガネムシ科の害虫です。
木の葉、雑草の葉なども食するようで、
山野を散歩していて、草の上などによく目にします。


丘陵の山道、
木に絡まるヤブガラシにマメコガネが2匹いました。
光沢のある緑と茶の体色、
こうしてみるとけっこう美しいのです。


林縁の大きな草の葉に芸術的とも思える形に穴があいていました。
多分、横にいるこいつの仕業です。
大食漢のようです。


河原のアカツメクサの花にもマメコガネ、
マメ科の作物を好んで食するマメコガネです。
同じくマメ科のアカツメグサも好みのようです。


野原の草に小さな甲虫、
暗くてよくわかりませんでしたが
やはり、マメコガネでした。
交尾をしているところをよく見かけるこのマメコガネ、
繁殖力がかなり強く、
アメリカではジャパニースビートルと呼ばれ、
侵入害虫として恐れられている存在なのです。


アオドウガネです。
マメコガネより少し大きく、
全身が鈍い金属光沢の緑色、これもシックな翅色です。
コガネムシ科の害虫ですが
なぜかルドベキアの黄色の花の中にいました。


もともとは南西諸島にいたそうですが
北に勢力を広げ、繁殖力も強く、
今は関東地方でも多く見られます。
腹部端の白い毛が特徴です。
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ヤブキリ蝉を襲う

2014-09-01 20:00:19 | 昆虫
小さなトンホ池を眺めていると
上からなにかが落ちてきました。


ヤブキリのようです。
よく見ると、体の下に蝉を抑え込んでいます。


尻尾部から産卵管が長く伸びていますのでヤブキリのメスです。
蝉はニイニイゼミ、
小型の蝉ですがそれでもヤブキリとほぼ同じ大きさです。
そんな蝉をヤブキリが襲い、
池の上の木の枝から2匹で落下してきたと思われます。


水におぼれ、絶命した蝉の体液を吸いながら
蝉をころがし、蝉を船として、
少しづつ岸に向かって移動をしています。


林の木の幹に見つけたヤブキリのオス、
ヤブキリはキリギリス科、
樹上で生活することの多いキりギリスの仲間になります。


食性はきわめて幅広く、
昆虫などの小動物から種々の葉・果実、蕾や新芽などを食べ、
特にメス貪欲で、自分と同じかあるいはそれ以上の体長の相手にも
遅いかかり食べてしまうことがあるのだそうです。



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