行く川の流れ

花・鳥・旅行写真日記

ヒヨドリジョウゴ、イヌホウズキ

2014-09-20 20:00:25 | 花,植物

ヒヨドリジョウゴ(鵯上戸)、
やっと見つけました(9/2)。
開発などが進み、
こんな野の花もだんだんと少なくなっているようです。


ナス科ナス属の蔓性の多年草、
夏も終わるころ、林縁の樹木などに絡みつき
大きく反り返った小さな白い5弁花を咲かせます。


反り返る花弁の基部に環状に並ぶ緑色の斑紋が
印象的でどこか魅かれるヒヨドリジョウゴの花です。


早い花のものに果実ができていました。
秋も深まると真っ赤な果実になります。
ヒヨドリがこの実を好んで食べ、
酔っぱらったように実が赤くなる(上戸)ところから
この名がついたという説がありますが
ヒヨドリが好んでこの実を食べることはないようです。


ヒヨドリジョウゴの直ぐ近くの草原に咲いていた
よく似た形の花をつけるイヌホウズキです。
写真では花が大きく見えますが
ヒヨドリジョウゴに比べても花は少し小さく、
緑色の斑紋もありません。


イヌホウズキの花と葉と果実、
今は青い果実、やがて熟して黒色になります。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

彼岸前に盛りのヒガンバナ

2014-09-19 20:00:33 | 花,植物
毎年、彼岸を待って咲くヒガンバナですが
今年は気候の影響でしょうか
1週間ほど早く盛りをむかえたようです。
彼岸前の9月16日、そんな多摩丘陵のヒガンバナを撮ってみました。


多摩丘陵の竹藪の縁、
道端のヒガンバナ、
昔から咲き続けているように思われます。


草原の中に白花のヒガンバナも盛りでした。
白花はショウキズイセンとヒガンバナとの交配種とのこと、
植えられたものが増えていると思われます。


畑の畔に咲いたヒガンバナ、
毎年きちんと真っ赤な花を咲かせ、
季節感、存在感があります。


緑を背景にアップにしてみました。
この花、迫力がありアップにも耐えられます。


多摩川の河原のヒガンバナ、
成長盛りのコセンダングサの緑の上に
紅い花を咲かせていました。


これも多摩川の河原、
真っ赤なヒガンバナを下に愛の交歓でしょうか
見つめあい、触角を触れあう2匹のイチモンジセセリがいました。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

花とイチモンジセセリ

2014-09-18 20:00:07 | 花と虫
草原や道端の花壇に
イチモンジセセリがたくさん飛びまわっています。
セセリチョウの中では花に来ることの多いこの蝶、
いろいろな花に姿を加えて見ました。


オレンジ色のジニアにとまるイチモンジ、
花色に染まり、赤味がかかっています。


花は見えませんが街路のアベリアにとまりました。


咲き残りのフウセンカズラに吸蜜していました。
横にはフウセンズラの実がたくさんできています。


草原に群れて咲いているキツネノマゴ、
イチモンジセセリの好物のようで、
たくさんのイチモンジが花から花へと飛びまわっていました。


センニチコウ(千日紅)の花にもよく来るイチモンジです。
センニチコウに花びらはなく、
紅い花に思えるのは苞葉(ほうよう)という組織、
花はその中に見える黄色の部分です。


白いジニアにきたイチモンジ、
この個体は他のものに比べ体色が濃く、
黒に近い褐色です。


真っ赤なケイトウにも吸蜜していました。
どこが花なのかよくわからないケイトウですが
多分口吻が伸びているところに花があります。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

花とシジミチョウ

2014-09-17 20:00:55 | 花と虫
多摩の平地に春から秋まで見られる
ヤマトシジミ、ベニシジミ、ツバメシジミの3種、
シジミの名のとおり小さな蝶たちです。
9月初旬、そんなシジミチョウと野の花を写してみました。


雌雄のヤマトシジミが
咲きたて、真っ白な野のニラの花に
仲良く蜜を吸っています。


時は3時、開き始めたハゼランに
ヤマトシジミがとまっていました。
ハゼランは別名サンジソウ、
夕方、3時ごろになると花開き、夜には花を閉じます。


白花でもセンニチコウ(千日紅)です。


野原のアップルミントの花を渡り移り
ベニシジミが吸蜜をしていました。


ニラの花には小さな昆虫がよく集まってきます。
白い花にベニシジミの紅がよく映えますが
夏型のベニシジミ、色が少し黒ずんでいます。


秋の七草の一つ、萩の花にとまるツバメシジミ、
尻尾の具合からすると産卵中のようです。


翅表が黒いのはツバメシジミのメス、
雄は薄い青色をしています。
花はイヌホウズキです。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

青蛙2種(シュレーゲルアオガエル、ニホンアマガエル)

2014-09-16 20:00:42 | 動物
雨上がりの朝、
稲城中央公園林間の草原に隣合わせて
2種類の青い蛙がいました。


モリアオガエル?と思いましたが
その姉妹種といわれるシュレーゲルアオガエルのようです。
横文字の名がついていますが、日本在来の種です。


柔軟そうな体つき、その仕草、
いかにも蛙という感じのする蛙です。
そして、こうしてつき出した顔はトカゲに似ています。


一部地域では生息数は減少していますが
日本全体では分布も広く、
個体数もそう少なくはないそうです。
しかし、都会近くでは田んぼや水場が減少しており、
蛙そのものを見ることが少ないので、
この色、この仕草、とても新鮮に感じます。


眼をアップにトリミングしてみました。
大きな眼、そして虹彩(瞳の周囲の膜)が金色です。、
モリアオガエルは虹彩に赤みがあります。、


ニホンアオガエル(日本雨蛙)が直ぐとなり、
草の葉の上にじっとしていました。
昔からアマガエルと呼ばれ、馴染みの深い蛙です。


アオガエルとは体型も違いますが
眼の周囲に黒い帯があるなど顔がかなり違います。






コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

秋の虫(ササキリ、セスジツユムシ、アオマツム)

2014-09-15 20:00:08 | 昆虫
林縁に残された小さな草むらに
見つけた秋の虫たちです。


黒い大きな眼と背中の光沢のあるこげ茶色が
印象的なササキリ、キリギリスの一種です。
笹のある場所に多く見られるのでこの名があります。
上はオスの個体。


後脚が一つ欠けたこのササキリ、
上のものに比べ長い産卵管があります。
メスです。


これもメスのササキリ、
なにかを捕まえて食べているようです。
動物性のものも食べるササキリ、
顎がかなり発達しているのがわかります。
顎を出すと馬面になり、少し間抜けに見えます。


薄い緑色の体色、背中に茶褐色の筋、
セスジツユムシのオスのようです。
ツユムシ類もキリギリス科になります。


イネ科の草に長い触角と脚を
伸ばしていたセスジツユムシ、
これもオスの個体です。
メスは背中の筋が薄い黄色だそうです。


種はよくわかりませんが、
この幼生もキリギリスの仲間と思われます。


笹葉の上で動かずにじっとしていたこの虫、
背中に美しい模様を持っています。
アオマツムシ♂と知りました。
アオマツムシは100年ほど前の中国からの外来種で
今は都会の真ん中の街路樹にも住み着いて、
リューリューリューと鳴き声をあげている秋の虫です。
マツムシとは姿も鳴き声も異なります。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

ショウジョウトンボ、ウスバキトンボ

2014-09-14 20:00:09 | 昆虫
8月から9月に撮ったアカトンボ、
4回続きの最後はアカネ属ではない紅いトンボ、
ショウジョウトンボとウスバキトンボです。


ショウジョウトンボ♂、
アカネ属のアカトンボと違って、
夏の初めからもう頭の先から尻尾まで真っ赤です。


そして、アカネ属のどのトンボより真っ赤な
ショウジョウトンボのオスなのです。


一方、メスはとても地味、
個体数は比較的多いショウジョウトンボですが、
なかなか目につかないメスなのです。
特にこの個体はもうかなり成熟していて、
色がくすんで見えます。


逆立ちをしているショウジョウトンボのメス、
この逆立ちのポーズ、
ショウジョウトンボの得意なポーズなのです。
一説によるとこの逆立ち、
暑さを避けるためだそうです。


夏空を群れをなして飛んでいるウスバキトンボですが
なかなかとまってはくれません。
真夏の昼下がり、木の枝に仲良くとまっていたオレンジ色のトンボ、
望遠レンズで覗くとウスバキトンボ(薄羽黄蜻蛉)でした。
お盆の頃にたくさん発生し、飛びまわるので、
精霊とんぼ、盆とんぼの名もあるトンボ科のトンボです。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

ネキトンボ、リスアカネ

2014-09-13 20:00:48 | 昆虫
城山公園の林縁にある小さな池、
水たまりともいえるような池ですが
そこにトンボがよく集まります。
シオカラトンボやオオシオカラトンボのオスが常駐していますが
クロスジギンヤンマやヤブヤンマも来て産卵をしていた池です。


その池に水草の黄色の花が咲いていました。
今年の春、池に入れられたと思われる
準絶滅危惧種に数えられるアサザです。
環境が適した見え、今はかなり広がり、
9月になり、再びきれいな花を咲かせています。
この水草のおかげでしょうか、
今年はこの池にたくさんのトンボが姿を見せてくれます。


その池の横を通ると、
アカトンボが2匹で産卵にきていました。
後でわかったことですがネキトンボのカップルでした。
翅の付け根が橙色であるので根黄蜻蛉(ネキトンボ)、
個体数は多くなく、私には初見、初撮りのアカトンボでした。
この後すぐにそろって林の中に消えてしまい、
残念ながら、写真はこの一枚だけです。


リスアカネ♂です。
8月の中ごろからこの池の周囲の薄暗い木陰に
縄張りをつくりとまっている姿がよく見られました。


この写真ではわかりづらいのですが、
翅の先端の褐色の斑紋が特徴の中型のアカトンボです。
成熟した雄は腹部が赤色に胸部は濃い褐色です。


薄暗い木陰にリスアカネのカップルが
ふらふらと飛んでいました。
産卵中のようです。
トンボにもいろいろ産卵の姿があり、
このトンボ、水の中ではなく、水のない池畔の土や枯れ草の上に
空中から卵を産み落とすのだそうです。
しかし、暗い場所で草の中、
残念ながらピントがあっていません。


リスアカネ♀、どこにいるのか普段はなかなか見ません。
産卵直後、雄から離れたメスがやっと撮れました。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

ミヤマアカネ

2014-09-12 20:00:32 | 昆虫
9月5日、多摩川の河原に行くと、
最も美しいアカトンボともいわれるミヤマアカネ、
赤味を増してきていました。


顔や腹部が赤くなりだしたミヤマアカネ♂、
翅の縁紋はまだ白色です。


上のものより顔も腹部も少し赤色が多く、
縁紋もピンク色に変わっています。


さらに赤さが増し、顔や腹部はほぼ真っ赤、
しかし、胸部にはまだ赤味がありません。
秋も深まると胸部まで赤くなります。


上から見たかなり赤くなった個体、
翅の縁紋も赤色です。
この縁紋の赤色とその下に広がる
焦げ茶色の帯がミヤマアカネです。


日当たりに出てきたミヤマアカネ♂、
胸部も少し赤く染まりだし、
翅も赤くなっているのがわかります。
トンボによく見られるこの逆立ち、
暑さを避けるポーズなのだそうです。


最後にミヤマアカネ♀、
腹部は鈍い茶色です。


コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

マユタテアカネ

2014-09-11 20:00:29 | 昆虫
アカトンボの季節になってきました。
8月、林の木陰に暑さを避けるかのように
翅を休めていたマユタテアカネ(眉立茜)が、
9月になり、より紅い姿になってきました。
ヒメアカネに似たアカネ属の小さなアカトンボです。



8月のまだ若いオス(8/16)、
顔に眉と称される二つの小さな黒い斑が名の由来です。


眉斑は見えませんが
これもマユタテアカネの若いオスです(8/16)。
尻尾の先がピンとはね上がっているのも
マユタテアカネ♂スの特徴です。


翅の先に黒紋のあるメス(8/18)、
マユタテアカネのメスには翅に紋のあるものと
ないものがいます。


そのメスの上からの姿、
コノシメトンボのメスによく似ていています。
見分けるには胸の斑紋、
マユタテアカネは黒がほとんどありませんが、
コノシメトンボは太い黒筋が2本あります。


翅に紋のないメス(8/18)、、
どちらかというと紋のないものが少数派のようです。


多摩川河原の木陰にて(9/5)、
腹部が真っ赤になった成熟したオスです。
このトンボ胸部は紅くなりません。


マユタテアカネ、
大きさや姿はヒメアカネやマイコアカネによく似ていますが
それらに比べると平地の薄暗い場所などに
よく見られるアカトンボです。


9月の同じく多摩川河原にて、
翅の先端に斑があるメスです。
メスは成熟してくると腹部が茶色にな.そうです。
そういわれれば上のものに比べると少し茶色に見えます。


コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする