
4月も下旬,道端や河川敷の荒地などに,
するすると伸ばした茎に花穂をつけ,
白い小さな花をたくさんつけている草をよく目にします。

ヨーロッパ原産のオオバコ科オオバコ属の雑草,
ヘラオオバコです。
葉が細長くヘラ状であるのでこの名があります。
その花を拡大してみると,
米粒のような形をしています。

このヘラオオバコ,
先に記したように穂に白い花をつけるのですが,
穂に紅色の花?が咲いているものを見つけました。
新種発見?と思いましたが,
そんな話は聞いたことがありません。

不思議に思い,
後日,その花をマクロレンズで撮ってみました。
紅い花は紅いダニでした。

無数の紅いタカラダニが花穂に寄生し,
紅い花のように見えたのです。
タカラダニは暖かくなると,マンションのベランダなど,
コンクリートの上でよく見つかるダニですが
こんなところに巣を作っているようです。

こちらはオオバコ(大葉子),
車前草の名があるように舗装されていない道などに
日本に古くから見られる草,葉は丸葉です