4月も中旬過ぎになると,
田の畦や川辺の草原などに地を這うようにして
紫あるいは白色の小さな唇形の花が群生しているのをよく見ます。
サギゴケです。
コケの名がありますが,コケではなく,
ゴマノハグサ科の多年草です。
形が白鷺の飛んでいる姿に見えるところからこの名がついたとのこと,
したがって名の原点はこの白色のものになります。
しかし,実際に目にする機会が多いのは圧倒的にこの紫色で
区別するためにムラサキサギゴケの名がつけられています。
その紫色も生えている場所により,
色濃いものと薄いものがあるようです。
これは上の二つに比べすこし薄い紫に思えます。
田んぼの畦道に紫と白が混生していました。
この時期の田の畦は雑草花の宝庫です。
いっしょにゲンゲ,オオジシバリ,ママコグサ,
ハコベ,アザミなどの花が見られました。
いつもサギゴケと区別がつかないのが
同じゴマノハグサ科のトキワハゼです。
こちらは湿り気のないところにも生えるとのこと,
我が家の芝の中に小さな花を咲かせていたので,
トキワハゼと判断しました。
春に限らず年中花を咲かせているのでトキワハゼですが,
こうして比較してみてもムラサキサギゴケによく似ています。
ムラサキサギゴケに比べ,花の紫色が薄く,花が小型です。