稲城中央公園の林間のところどころに自生しているキンラン,
例年ゴールデンウィークの頃に花が咲き出すように思いますが,
今年は早い開花のようです。
4月21日にはもう蕾が黄色に膨らんで,
咲いているものもありましたで,
ゴールデンウィークでは多分遅いだろうということで,
時間が取れた4月23日,ちょっと公園を覗いて見ました。
キンランは完全には開かない花,
半開きの花の中に紅色の唇弁が見えています。
ほぼ盛りに近いと思われます。
キンランは林の中の樹木の根に存在する外生菌根菌と
共生して育つことが明らかにされており,
掘り起こして庭などに移植してもまず育たない野性蘭です。
昔は雑木林の中などに普通に見られた野草蘭だったようですが,
開発や持ち帰っても育たないことを知らない人たちの盗掘などで,
いまや自生のものは絶滅が危惧されるほど少なくなってきているようです。
この公園のキンラン,もともと自生していたものと思われますが,
通路を設けて,人がやたらに林の中に入らないようにして,
保護されています。
その効果があって毎年増えているように思われます。
さらに増えて,毎年きれいに咲いてくれることを願うものです。