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行く川の流れ

花・鳥・旅行写真日記

凌霄花(ノウゼンカズラ)

2009-07-21 23:47:48 | Weblog
 凌霄花(ノウゼンカズラ)


ノウゼンは中国原産の蔓性落葉低木,6月下旬から8月まで,
橙色の漏斗状の花を樹いっぱいに咲かせる。
樹勢が非常に強く,丈夫な花木であり,株分けも容易であり,繁殖力が強い。
また,寿命も長いようで,樹齢400年に達するものもあるようである。

若き頃,ノウゼンカズラの名を初めて聞いた時,
なぜかアイゼンカツラの名が思い浮かんだ。
「愛染かつら」がどんな意味であるのか,
小説の内容も知らないが,戦前に大流行した悲恋メロドラマであること,
題名はテレビなどでたびたび聞いたことがあり,その固有名詞は知っていた。

ネットで調べてみると,どうもこの「愛染かつら」はノウゼンカズラの名から
原作者が思いついた言葉らしい。
具体的には悲恋の二人が落ち合う,
この物語の重要な位置付けとなる桂の樹(長野県上田市にある)を
「愛染かつら」と名付け,それを題名としたとのことである。
ノウゼンカズラの名を教えられ,
アイゼンカツラの名を思い浮かべたのも,まんざらおかしいわけでもないようである。

凌霄花小家の屋根を隠しけり
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百日草

2009-07-20 22:40:22 | Weblog
ダリア咲きピンク

 えんじ八重
 ピンク八重,一重

百日草

7月になって,色々とりどりの百日草がきれいに咲いている。
葉の緑色とよく似合うピンクの花色が特にきれいである。

百日草,メキシコ原産のキク科の一年草,英名はジニア。
強い日照と高温多湿を好み,初夏から秋まで長い間咲くので百日草。
昔のものは草丈が高く,50cm以上あったが,
いまは改良により矮性され,30cm程度と栽培し易くなっている。
花色は赤,黄,橙,桃,白など豊富にあり,
花形も八重,ダリア咲き,一重など多彩で,
それぞれに多くのバリエーションがあるのが楽しく,
夏の花壇には百日草バラエティが楽しいかも知れない。

 百日草色とりどりが楽しけり
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藪萱草に日光黄萓?

2009-07-19 22:59:18 | Weblog
藪萱草

 藪萱草
 オレンジ色のヘメロカリス
 黄色のヘメロカリス

家と家の間の空地,昔は畑地であったと思われるところに
藪萱草(ヤブカンゾウ)の黄赤色の花が群生していた。
終わった花が落ちずに枯れ萎んで,
新しい花の横に残っている。
ノカンゾウは同じような花色で一重花,
枯れ花もが同じように残るが
ヤブカンゾウは八重花であり,ノカンゾウより
枯れ花が余計に目立つように思える。
枯れ花が残り,野暮ったいのが
ノとかヤブの名が上に付される所以なのかもしれない。
ヤブカンゾウは中国原産の多年生草本,もともとは栽培されていたが,
いまは,かなり野生化をしている。
種子を作らず,地下茎で増えるので,
自生地は人家のそば,田んぼ,畑の畦などに限られるようである。

そのヤブカンゾウの群生場所のすぐ目の前,公園の植え込みに,
花の色形などが日光黄萓によく似た花が咲いていた。
日光黄萓は,ユリ科の多年草,夏,高原などに普通に見られる花で,
6月~8月各地の草原,山吹色の花が湿原などに群生して咲く姿がよく知られる。
日光の霧降高原,尾瀬ヶ原,霧ヶ峰の車山などが有名な群生地であり,
一面,山吹色に染まるその姿は見事であり,観光資源になっている。
花びらが6枚,朝方に開花し,夕方に萎む1日花といわれる。

日光黄萓は低地には自生していないと聞く。
最初は日光黄萓が移植されたものかもとも思ったが,
多分,ヘメロカリスといわれるものであると思われる。
ヘメロカリスは日本や中国のキスゲやカンゾウを
欧米で品種改良したユリ科の園芸品種の総称,
1日花であるところから,デイリリーの名があり,広く植えられている。
黄色の他,赤,紫,白など多くの花色が作られている。
また,日光黄萓,黄萓(夕萓),ノカンゾウ,ヤブカンゾウなど
自生しているものも含め,全てヘメロカリスとまとめても呼ばれている。
写真はいずれも7月上旬の撮影。

八重花の仇となりけり藪萱草
生と死が隣りあわせに藪萱草


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グラジオラス

2009-07-18 23:56:06 | Weblog


7月になり,様々な色のグラジオラスが目を引く。
春のチューリップに対し,夏のグラジオラスとでもいうか,
両者とも球根の花,たくさんの種類,色がある。
グラジオラスはアヤメ科グラジオラス属,原産地はアフリカ地中海沿岸,
アヤメ科を主張するように,唐菖蒲,阿蘭陀(オランダ)菖蒲の別名もある。

長い穂先に上から下まで花を咲かせ,
そしてその花はなぜか全て穂の片側につく。
その姿は特徴的であり,すぐにグラジオラスと判別がつく。
穂が長く,花も比較的大きいので花茎が倒れやすく,折れやすいのが難点,
強い風雨の後などに倒れている姿をよく見る。

嵐の夜グラジオラスの敗れたり
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合歓(ねむ)の木,花

2009-07-17 22:46:10 | Weblog
合歓の大木

合歓の花

 合歓の新芽


4月,他の樹々が芽を膨らませ,息吹く中,
裸のままで,なかなか新芽が出てこない大木があった。
5月になり,やっと出てきた新芽若葉は鳥の羽根のような複葉,
オジギソウに似ているその葉は,合歓のような気がした(写真下5/10)。
それから一月半,その樹には花が咲いていた(6/28)。
その樹はやはり合歓の木であった。

合歓はマメ科ネムノキ属の落葉高木。
オジギソウの葉は触ると閉じるが,
合歓の葉は触れただけでは閉じない。
夜になるとゆっくりと自分で閉じる。
それが眠るようなので,「眠りの木」それがいつの日か「ねむの木」
そして合歓の木になったとのことである。
葉もユニークでおもしろいが,ピンクの棘のような花が特徴的で美しい。
「象潟や雨に西施がねぶの花」
芭蕉が奥の細道,象潟(きさがた)の地で詠んだ句である。
その美しさを,中国5世紀の伝説の美女,
西施がそこに眠っているようだと例えている。
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煙の木・ハグマノキ(白熊の木)

2009-07-16 22:40:41 | Weblog
 煙の木

雨が降りだし,帰路を急ぐ途中,
煙か霞か白っぽい物体に覆われた不思議な姿の木を見る。
実物は見たことはないが「煙の木」なるものの名前は聞いたことがあり,
多分これが「煙の木」と直感的に思う(6/27)。
少し離れているので,ズームの望遠側いっぱいで写真を撮る。

写真をもとに,家で調べてみるとやはり煙の木である。
正式名はハグマノキ(白熊の木),ハグマとはヤクという動物の尻尾の毛,
旗竿や矛先に付ける飾りのことらしい。
煙の木の他,スモークツリー,霞の木などの名もある。
いずれにしてもこの煙のようなもやもやとした白っぽい組織が名の元である。

ハグマノキはウルシ科の落葉低木,
5月ごろに淡緑色のあまり目立たない花を咲かせる。
花の後,花柄が糸状,羽毛状にふわふわと伸び
写真上のように煙あるいは霞が木を覆っているような姿になる。
写真下は今月12日,同一の木をこんどは近づいて撮ったもの。
かなり長い期間,煙の状態が存在するようである。

ストレスを吐き出したるか煙の木
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ニイニイゼミの抜け殻

2009-07-15 23:04:54 | Weblog
庭の隅に一株植えた茗荷,いつのまにか増え,
1mほどに広がっている。
毎年いくつかの芽が収穫できるようである。
7月12日の日曜日,
その茗荷の茎に2cm弱,
昆虫の小さな抜け殻が数個,しがみついているのを見つけた。
蝉の抜け殻のように見える。
時期的,抜け殻の色合いからニイニイゼミかなと思ったが,やけに小さい。
アブラゼミと思える抜け殻は何度も見ているが,
それに比べると容積としては1/5以下,1/10程度に思える。
成虫もニイニイゼミはアブラゼミに比べ小型だが,
こんなには差がない。
その一つにスポットをあて,写真を撮ってみる。

ネットで調べた結果,やはりニイニイゼミの抜け殻のようである。
つい4,5日前,例年にくらべとても早く
ニイニイゼミの初鳴きを聞いたばかりだが,
それはこれらだったのかも知れない-------。

いつもは見過ごしていたニイニイゼミの抜け殻を初めて見たこと,
それがアブラゼミに比べ驚くほど小さなものであると知ったこと,
とてもとても小さなことであるが,写真を撮ることによって得られた
自分にとっての一つの発見である。

梅雨明け翌日,今日はとても暑い1日であった。
空も,地も,風も,緑もすっかり真夏である。

なにもかも真夏の匂い梅雨の明け
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虫獲り撫子(ムシトリナデシコ)

2009-07-14 22:51:46 | Weblog


関東地方は今日梅雨明け宣言が出たようである。
例年より6日ほど早いという。
梅雨の前から花が咲き続けている虫獲り撫子(ムシトリナデシコ),
雨の中ではその花色もさえない。

虫獲り撫子,食虫花のような名であるが,食虫花ではない。
茎の節から出るねばねばの粘液で,
蟻などを捕獲,花への侵入を防ぐところからその名がある。
これは貴重な蜜を受粉効率の悪い蟻などに取られるのを防ぎ,
受粉効率の良い蝶にたっぷりと蜜を与えるための機能といわれている。

ナデシコ科のヨーロッパ原産の耐寒性一年草,
江戸時代に観賞用として渡来しているが,
その受粉作戦が効を奏してか,繁殖力が強く,
いまは,各地の荒れ地,路傍などに多く自生している。
5月ごろから夏の間,濃いピンク色の5弁花,
芝桜に似た花を茎先に多数咲かせる。
草丈は芝桜よりかなり高く50cmを越える。
群れて咲いていると思うと,痩せ地に1本頼りなげに咲いていたりもする。
その花の姿は虫獲りの名とは対照的に可憐であり,小町草の別名がある。

梅雨明けて姿きりりと小町草
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青い果実たち

2009-07-13 23:00:54 | Weblog
 梨(袋かけしてもらえない果実が一つ)

 栗

 柿



東京都下稲城にはまだ農地,果樹畑が残っている。
そんな稲城の6月28日,駅からほどない葡萄畑,梨畑,
そしてそのすぐ近くにあった栗の木,
花が咲いてから1月から2月あまり,
それぞれに実がなり,少しずつ大きく育っている。
それに我が家の柿の実も加え,
まだ食べられない青い果実たちの写真を並べてみた(いずれも6月28日撮る)。

青柿や一つ二つと雨に落つ

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水族館にて

2009-07-12 22:18:17 | Weblog
イルカのジャンプ ,飼育員のポーズもきまっている。

 クラゲ(日本にはいない種類らしい)

 イワシの群れ

子供の頃は海水浴といえば江ノ島,
親に連れられ,毎年のように来ていた気がする。
先週の土曜日,何十年ぶりにその江ノ島に行ってきた。
今回は海水浴ではなく,鎌倉見物を兼ねての江ノ島水族館見物である。
梅雨の蒸し暑い日,海に入っている人はまだ多くなかったが,
水族館はイルカやペンギンのショウ,
世界中のクラゲの泳ぐ姿などが人気であり,
親子連れ,カップルの姿でいっぱいであった。

水族館イワシ魚群に求む涼
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