行く川の流れ

花・鳥・旅行写真日記

虫獲り撫子(ムシトリナデシコ)

2009-07-14 22:51:46 | Weblog


関東地方は今日梅雨明け宣言が出たようである。
例年より6日ほど早いという。
梅雨の前から花が咲き続けている虫獲り撫子(ムシトリナデシコ),
雨の中ではその花色もさえない。

虫獲り撫子,食虫花のような名であるが,食虫花ではない。
茎の節から出るねばねばの粘液で,
蟻などを捕獲,花への侵入を防ぐところからその名がある。
これは貴重な蜜を受粉効率の悪い蟻などに取られるのを防ぎ,
受粉効率の良い蝶にたっぷりと蜜を与えるための機能といわれている。

ナデシコ科のヨーロッパ原産の耐寒性一年草,
江戸時代に観賞用として渡来しているが,
その受粉作戦が効を奏してか,繁殖力が強く,
いまは,各地の荒れ地,路傍などに多く自生している。
5月ごろから夏の間,濃いピンク色の5弁花,
芝桜に似た花を茎先に多数咲かせる。
草丈は芝桜よりかなり高く50cmを越える。
群れて咲いていると思うと,痩せ地に1本頼りなげに咲いていたりもする。
その花の姿は虫獲りの名とは対照的に可憐であり,小町草の別名がある。

梅雨明けて姿きりりと小町草
コメント
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