行く川の流れ

花・鳥・旅行写真日記

キキョウの花のステージ

2024-09-02 20:00:25 | 花,植物
キキョウ、秋の七草の一つですが、
6月に咲き、雄性先熟がよく分かる花として知られています。


公園の林縁に植えられたキキョウ(桔梗)が花開いていました(6/16)。
キキョウ科の多年生草本植物です。
山野の日当たりの良い草原に自生しますが、
環境の悪化などにより自生ものは大きく減少しているそうです。
しかし、花が美しいこともあり、園芸品として幅広く出回っています。


花冠は広い鐘形で五裂し、花弁、雄しべはそれぞれ5個あります。
開いたばかりの咲き初めの花は
5個の雄しべが合着し、青色の雌しべを包んでいました。


キキョウは雌雄同花、雄性先熟が知られる花で、
雌しべが閉じた状態でまず雄しべが先に熟します。
自家受粉を避ける仕組みです。


雄花期となった花、
合着した雄しべが開き花粉を出し、虫を集めます。


やがて雌しべが開き、柱頭が5裂、受粉が可能になります。
雌花期(6/23撮影)。


雌花期の雌しべ を拡大、5裂して大きく反り開いています。
キキョウは秋の季語であり、秋の七草の一つですが、
実際は6月中旬の梅雨頃から咲き、夏を通じて初秋の9月頃まで咲いています。
開花時期を長くし、雄花期、雌花期の花を混在させることは
雄性先熟と組み合わさり、他家受粉を確実にする戦略となります。


我が家の庭に6月中旬過ぎまで咲いていたホタルブクロ、
その花の中をのぞいて見ました。
この花、雄しべは開いていますが、雌しべは閉じています。
雄花期です。


別の花をのぞくと雌しべが3裂に開いていました。
雌花期です。
ホタルブクロもキキョウ科、同じように雄性先熟の花のようです。
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