行く川の流れ

花・鳥・旅行写真日記

ニオイタチツボスミレ、タマノカンアオイ

2019-04-11 20:00:07 | 花,植物
「山路きて何やらゆかしすみれ草」
芭蕉の句です。
丘陵の散歩道にそんな心惹かれるスミレを10茎ほと見つけました。
ニオイタチツボスミレです。


ニオイタチツボスミレ。
丸形でしっかりした濃い紫色の花、
花の中心部が白いのが特徴です。


4-5月、
まだ地上茎が伸び出す前に根出する葉の間から
花茎が高く伸ばし、横向きからうつむきに花をつけます。


3輪の花をつけたニオイチツボスミレ、
風があったせいか、鼻が悪いせいか、
感じませんでしたが、花には香りがあり、
この名があるようです。


同じ散歩道にこれも濃い紫色の花、
側弁に毛があり、丸葉、
アメリカスミレサイシンです。
もともとは外来の園芸種、野生化して、
住宅地近くだけではなく、けっこうな山道にも見ます。


タマノカンアオイ(多摩の寒葵)。
地面に接した肉厚の暗い紫がかった茶色、
柿のへたのようなのが花です。
花弁はなく、花弁のように見えるのは萼(ガク)だそうです。


関東地方西南部の丘陵や低山の林内に
限定して見られる常緑の多年草、
名は多摩丘陵で発見されたことによります。


開発などにより生育場所が少なくなり、
絶滅危惧Ⅱ類に指定されています。
それでも稲城市自宅近くの丘陵の山道を
じっくり探しながら歩いてみるとけっこう見つかります。
そして、4月の時期、
葉をかきわけて見るとこの柿のへたのような花の姿が見られます。
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