毎年の夏至から11日目,日付にして7月2日ごろが,
半夏生(ハンゲショウ)と呼ばれる雑節になります。
半夏(烏柄杓)という薬草が生え出すころなので半夏生といわれたようです。
この半夏生の頃に花を咲かせ,葉を白く染めるので,
写真の草,半夏生という名がそのままつけられています。
また,葉の表だけが白くなるので半化粧とも片白草とも呼ばれます。
花の咲く頃になると,毎年,花に近い葉が真っ白になり,
花が終わるとその白さは徐々になくなり,緑の葉に戻っていきます。
不思議なものです。
なぜ白くなるかというと,地味な花をカバーして,
葉が目立ち,すぐそばの花に虫をよせ,受粉を促進させるためのようです。
したがって,花が終わると普通の葉に戻ってしまうのです。
少し前の写真になりますが,
上は半夏生から10日後,7/11撮影の半夏生の花と葉です。
日陰の水辺にあったせいか,標準より少し遅いのかもしれません。
半夏生が過ぎても,まだ花が咲いており,葉は十分に白さが残っています。
下は7/18日,家のすぐ近くにあった半夏生の写真です。
葉から白さが消え,薄い緑に変わってきているのが確認できます。
我が髪も白きが増えて半化粧