6月,梅雨入りと時期をほぼ同じくして
たくさんの黄色の花を咲かせている小低木を目にします。
中国原産,日本に江戸時代と古くに渡来しているオトギリソウ科の金糸梅です。
花が梅に似ており,雄蘂が金糸のようであるのでこの名がつけられたそうです。
庭木や街路の低木として幅広く利用されています。
しかし,それらの多くは金糸梅の園芸改良種,
大輪金糸梅あるいはヒペリカムヒドコードと呼ばれるものです。
金糸梅が3~5cm,大輪金糸梅は5~8cmと
花の大きさがひとまわり違います。
また,金糸梅が花弁が下向きあるいは横向きなのに対し,
大輪金糸梅は上向きに花をつけるなどの違いがあります。
写真上,花が小さく,花弁が下向きです。金糸梅と思われます。
写真中,大輪金糸梅の花,花が上を向いています。
写真下,まだ蕾の状態の大輪金糸梅,6月初旬の写真です。
雨あがり下る山道草いきれ