行く川の流れ

花・鳥・旅行写真日記

時計草(トケイソウ)の花

2010-07-24 23:52:39 | Weblog



なんど見ても,おもしろい形をした花です。
古代から現代にタイムスリップしてきたようにも思われます。
その花の形から時計草の和名が付けられていますが,
円形に並ぶ計10枚の花弁と萼が時計の外枠,
黒紫の3本の雌蘂がそれぞれ長針,短針,秒針に相当するのでしょう。

英名はPassion Flower,Passionには情熱の意味だけではなく,
「キリストの受難」という意味があるのだそうです。
それは,3本の雌蘂を張り付けの十字架,5本の雄蘂がそこに打たれた釘,
花弁の上にある青と白の細い糸のような副花冠を,
イバラの冠に例えているのだそうです。

眺めているといろいろイメージが湧き,
他にもおもしろい名前が浮かんでくるかもしれません。
花びらは副花冠の下の白い部分,10枚で編成されており,
5枚が花弁,5枚が萼なのだそうです。
多分,上の5枚が花弁,下の5枚が萼と思われます。

時計草はブラジル原産,トケイソウ科の蔓性常緑低木,
たくさんの種類があるようですが,
写真の青と白の副花冠,白い花弁のカエルレアといわれるものが多く見られます。
ベニバナトケイソウといわれる花弁の真っ赤なものもあり,
また,南国の果実パションフルーツは
果物時計草(パションフルーツ)といわれるトケイソウの果実です。

針あれど時の進まず時計草
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丘虎尾に黒揚羽

2010-07-24 00:03:04 | Weblog




昔は多摩丘陵,今は住宅が建ち並ぶ新しい道,
道横の斜面に2,3つの丘虎尾(オカトラノオ)が咲いているのを見つけました。
2年前,九州の久住高原で,その名を知りましたが,
この周辺(東京稲城市)では見る機会がありませんでした。
久住では群生しており,株もかなり大きなもの見ました。
それにくらべると小さな個体ですが,
その花の姿は間違いなくオカトラノオです。
こんな場所にもオカトラノオが生育しているようです。
思わぬ発見です。

写真を撮ろうと近づくと,そこにちょうどクロアゲハが
舞い降り,オカトラノオの花に留まろとする気配です(写真下)。
あわててピントをクロアゲハにあわせて撮り直して見ましたが(写真上),
クロアゲハはそのきちんとした写真を残さずに
すぐにどこかに飛んで行ってしまいました。

オカトラノオは日当たりのよい丘陵の草原に生育する多年草,
なぜかサクラソウ科の植物です。
長く伸びた花序を虎の尻尾に見立てて,虎尾の名があります。
ヌマトラノオを含めて,虎尾草(トラノオ)とも呼ばれているようです。

虎尾草の誘うがごとく風に揺れ
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