一言、云いたいね

社会の状況を見て一言云わせて貰う

官公庁の天下りの結果の為れの果て

2011-07-23 05:57:18 | 日記
警察の警部が天下った先と現職の警部の間で行なわれた取引、一般社会ではありえないことが起きてしまった。官僚の天下りと全く同じことが警察官僚でも行われていたのである。ここでは、捜査資料が外部にそのまま渡ってしまい、操作内容が漏れてしまったという。
外務省、防衛省、厚生労働省などで、このようなことが起きたら、日本はスパイ天国だといわれていることを証明することになる。警察庁以外にも、内部資料の漏洩はあるのではないか。特に天下り先と現職の官僚との間には、先輩・後輩、上司・部下、と云う関係の繋がりがある場合、癒着だけでなく情報漏えいが容易く行われるのではないか。
官僚の天下りが行われている限り、今回のような情報漏洩を防ぐのは難しい。天下りを是認してきた自民党や公明党には、甘い汁が吸えなくなったので、今ではその道筋を立て直すのに苦労していると思う。
天下り先と現職の官僚との癒着は従来から指摘され、予算の垂れ流しが多少減少したが、ここに来て、自民党が政権に復活する兆しを見せたために天下りは益々盛んに行われるのではないか。問題は情報漏えいだが、これは殆んど野放し状態になるであろう。漏洩の証拠さえ無くせばやり放題である。今回は、たまたま書類が残ってしまったが、今後は書類を残さないように取引をするであろう。メディアも証拠になりやすいので、違う方法を考えるであろう。
情報漏えいが及ぼす影響は計り知れない。特に防衛省、外務省、警察庁などは、その内容によっては国際問題になりかねない。犯罪捜査資料の漏洩は、テロ組織、犯罪組織に関係することが多い。一度漏れた情報は世界を駆け巡り、あっという間に世界中に広まる。情報通信は、善悪に関係なく広めてしまうのである。
何故天下りが根絶できないのか。そこには必ず国会議員が関係しているといわれている。与野党を問わず、国会議員と官僚の繋がりは切っても切れない関係である。嘗て、「みんなの党」渡辺代表が根絶をしようと努力したが果たせなかった。大臣が真剣に取り組んでも天下りの根絶は出来なくなったのである。素人の民主党が幾ら騒いでも、とてもできそうにない。天下りの根は深く、上の方だけを切り取っても、その根は生き続けているのである。竹林と同じだと思えばいい。竹の根は深く広く広がっていて、上の方を切ってもいくらでも生えてくる。
日本全土が、官僚の天下りで侵食されて、どうにもこうにも動きが取れない。天下り官僚と現職官僚に日本は占拠されたと思えばいい。年間予算は自動的に十数兆円転がり込む組織になっているのである。生涯安定した共済年金と多額の退職金が手に入る仕組みは簡単には切り崩せないようになっている。中身は江戸時代と大して変らないのではないか。多少生活の向上はあったかもしれないが、適当に食わせて置けばいい、と云う程度である。天下りは永久になくせないだろう。従って情報漏えいもなくならないであろう。癒着も永久に続くであろう。
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