中国政府は「データを捏造する国ではない」と言っているが、それなら天安門事件はどうなるのか

中国政府は、今回発表しているコロナウイルスのデータを捏造していないと断言しているが、それなら天安門事件の死亡者或いは文化大革命による死亡者は一体どうなのだろうか、ということだ。中国共産党は、過去に起きた色々な事件を隠し通してきたが、そこで発生した事件というのは公表されたものは何一つ存在しない。今回のコロナウイルスに関しても武漢を早々に閉鎖をし、報道されたデータはすべてが覆いに隠されたものの中から共産党指導部が厳選して発表したものばかりである。少なくとも、死亡者の数はゼロが一つ違っているのではないか、と思われても仕方がない数値だ。

データの捏造は中国共産党のお手の物ではないか。それはコロナウイルスに関するものだけではない。中国共産党は発表する統計データは、期間を追って調べていくと必ず矛盾するものが出てくる。データの改ざん、データの隠ぺい、など数えきれないほどのものがあるはずだ。欧米諸国では中国政府が発表するデータや統計をそのまま信じていない。単に間違っている、という程度のものではない。そのような生易しい捏造ではないのだ。中国政府を牛耳っているのは中国共産党であり、その中心部にいる連中はデータを改ざんしたり捏造したりすることには何とも思っていない。

何時もやっているので悪いことと思っていないのだ。人民は共産党が発表するものについていちいち文句を言わない。人民は知っていてもただ黙っているだけなのだ。しかし、諸外国は中国政府のやっていることが分かっているので指摘をする。しかし、今回の中国政府が発表したコロナウイルスの死亡者の数は諸外国は最初から疑っていたはずだ。今回その数値を訂正したが、恐らく欧米各国は信じていないだろう。武漢の市民から棺桶が少なくとも３５００以上はあったと言っている。棺桶の数が幾つあっても構わないが、戸籍上はどうなるのだろうか。

そもそも中国の人口統計は昔から信用できないと言われている。一人っ子政策により、地方では新しく生まれても登録されていない子供が多くいると言われている。その数字が一帯どのくらいあるのか、政府は実態を把握していない。噂では１億人くらいいるのではないか、と言われているが、それにしても数値が大きい。半分にしても５千万人となる。そのような人たちは戸籍に入っていないために少なくとも上級の学校へはいけない。中国政府がどのような救済措置をとっているのか、はっきりしていない。ただ、今、高齢化が進んできて、どのように対処するか、ということだろう。