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朝鮮半島の南北会談、竜頭蛇尾になるか

2018-05-03 05:25:22 | 日記

朝鮮半島の南北会談が無事終了した。大きな花火が打ちあがり、南北の国民が挙って喜びを見せた。しかし、この会談では何一つ具体的なものが出てこなかった。全てが未来に向かっての目標であり、目標の先には靄がかかっていて、何もものが見えない状態だ。この状態を打開する次の手段が米朝首脳会談だろう。戦後初めて米朝の首脳が顔を合わせるのだから、多少の期待があってしかるべきだが、中々そうはいかない。

そもそも、北朝鮮は大きなアドバルーンを上げているが、そこには最も重要なことが書かれていない。核とミサイルの放棄である。アメリカのトランプ大統領が最も重要視しているこの議題が果たしてどのように話し合われるのか。北朝鮮が全てを譲歩して核とミサイルを完全に不可逆的な放棄をするとは考えられない。トランプ大統領は、意見が一致する見通しが付かなければ会談は短い時間で終了する。と宣言している。

核とミサイルを放棄する場合でも、北朝鮮は時間をかけることを申し出るだろう。トランプ大統領の任期は残り2年である。この期間内に何も出来なけれなトランプ大統領は次の選挙では勝てないだろう。となると、北朝鮮が核とミサイルの完全な放棄は1年間で成し遂げなければならなくなる。そして、残りの1年をかけて実際に放棄したかどうかの検証作業をする、という事になる。

過去に、北朝鮮は外国との約束を一度も守ることはなかった。過去の経験から、長い期間の期待は許されないであろう。検証は簡単ではない。国内のあらゆる場所を見て回らなければならない。特に核物質が何処にどれだけあるか、事前に教えてもらう事になるが、それが真実かどうかをどのように調べるのか。密閉されて、山の奥深くに隠し持っていたら、果たして探し出すことは可能だろうか。

検証作業には相当の期間が必要になるが、北朝鮮はそれに耐えることが出来るだろうか。また、もしも、約束を破ったらどのような制裁を考えているのだろうか。最悪の場合には軍事衝突になることも考えられる。北朝鮮と韓国は休戦協定を平和協定にしたい、というが、そのためにはアメリカ、中国、北朝鮮が十分に話し合わなければならない。韓国はオブザーバーとして出席が許されるかもしれないが、休戦協定の当事者ではないので、口出しは出来ないはずだ。

大きな花火が上がったが、それで終わりになることも十分に考えられる。2020年までに解決するのは難しいだろう、と小生は考える。

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