このまま上手く南北朝鮮が統一をしたら、一体誰がトップに座るのだろうか。今トップにいるのは金委員長と文大統領だ。通常、企業が合併すると、両方の企業のトップのうち、どちらかが社長になり、どちらかが会長になる。まあ、社長と会長、どこがどう違うかは合併した企業が決めることであって、外部からどうこう言う訳ではない。朝鮮半島の場合には、北と南は政治と経済機構が全く異なる。
共産主義と資本主義という水と油の関係だ。中国を真似て、政治は共産主義、経済は資本主義、という事も可能だろう。となると、政治のトップは金委員長になるのか。文大統領はどのような肩書とするのか。国会はどちらの国にも存在する。しかし、選出方法は北と南では全く異なる。韓国のように国民から国会議員を選出する方法を取るのだろうか。いや、それよりも、トップの決め方はどうするのか。
北のトップは家族経営で決められた。今の金委員長がトップになったのはいいが、在任期間があるはずだ。例えば在任期間を４年間にするとしたら、南北が合併した時からにするのか、それとも合併と同時に選挙をするのか。そもそも、選挙という方法で決めるのか。議会制民主主義という制度を取らないとしたら、どのような方法にするのか。政治機構も中国と香港のように１国２制度にするのか。
それでは何のために国が合併するのか意味が解らない。国旗も決めなければならない。国名も決めなければならない。いっその事、国旗はお互いに半分づつにすればいいかもしれない。国名も、大韓民民主主義人民共和国にすればいいのでは。国家は４番までとし、１番と３番を北、２番と４番を南、とするといい。北と南では経済格差が大きいので、北と南の移動は当分行わないことにすれば混乱が起きない。
まあ、北の生活レベルを南と同じにするには最低２０年くらいは掛るだろう。国土をどのようにしていくかは南北が話し合って決めればいいこと。北の労働者を南へ移動させることは可能だが、北を経済発展させるには大金を投じなければできない。何処から金を捻出するか。海外からの支援を受けるには、信用が第一だ。政府保証国債を発行して海外からの投資をしてもらわないとだめだろう。南から北へ金の移動が必要だが、南の生活を落とさないで維持したまま北へ支援金を出すことは無理だろう。最終的には南の生活レベルを今よりも落さなければならない。
