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現代版「ノアの方舟」、大丈夫?

2013-03-12 05:43:01 | 日記

津波が襲ってくる地方は、日本の太平洋岸及び日本海岸である。この地域に昔から暮らしている人たちは、大津波が襲来したら逃げ場をどのように確保したらいいのか、何時も関心を示している。特に、肝がん戦に居住していて、山など高い場所が近くにない場合、避難場所の確保は難しい。今回提唱されているのは現代版「ノアの方舟」である。基本設計が終わり、実物が出来上がったという。様々な条件を乗り越えて作られたと思うのだが、果たして大丈夫なのだろうか。

いつも思うことだが、人間が考える想定には限りがある。厳しい想定を考えるとコストが多く掛る。但し、想定そのものが過去の想定だけに留まっていると、とんでもない落とし穴に陥ってしまう。東日本大震災を想定した、と書いてあったが、大きさにおいては何となく解るが、その他のことに関しては、どうなのか。市街地、漁村、工業地帯、など方舟が使われるところ、或いは、火災、ガスなどに遭遇した場合、水と空気が完全に確保できるのか。

絶対大丈夫なものは有り得ない。方舟は、大方大丈夫、という見方の方が良い。全てを満足させるものなどない。そんな気持ちで方舟を考えればいいのではないか。行政は、もし万が一のことがあったら、といつも新しいことに挑戦してこなかった。方舟は、逃げ場のない海岸線に住んでいる人にとっては願ってもない助け舟である。この箱舟の構想は、全てを満たさないがある程度満たしてくれる。問題は、上記に書いたこと、「市街地、漁村、工業地帯、など方舟が使われるところ、或いは、火災、ガスなどに遭遇した場合、水と空気が完全に確保できるのか」である。

方舟の大きさも今のところそれほど大きくはない。もう少し大型のものをなるべく安価にできるようにできないものか。最低でも30人くらいは乗れるようにすべきである。飲料水、食料は3日間、位でいいのではないか。問題はお手洗いである。この問題、簡単そうで中々難しい。簡易トイレというのがあるが、果たしてこの箱舟に適応したものにできるのか。耐久性はメーカーがしっかりとした試験をして大丈夫だと思う。乗り心地はある程度我慢できればいいのではないか。何しろ3日間を耐えることが出来ればいいと考えればいい。長期間滞在するわけではない。

国や地方自治体はなるべくお金をかけないで実行したいだろう。国民は安全性と衛生面がある程度確保できれば外の事は我慢すべきである。何しろ緊急事態が起きた時の応急措置だと考えればいいのだから。問題は、行政が新しいことをやりたがらないことである。民間で幾ら良い案があっても、行政はいつも後ろ向きの考えしか浮かばない。

コメント
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