鎌倉の紫陽花寺がどこも見頃となっているとの情報が流れて、毎日 鎌倉には例年の如く大勢の観光客で賑わっているようですが、台風が接近している中で絶好の花見日和となっていたので、成就院・長谷寺・御霊神社・光則寺などの南鎌倉を散策してきました。
この日は、藤沢から江ノ電で極楽寺へと向かったが、極楽寺駅に着くと 来る人帰る人で狭いフォームが人で溢れる状況で、小さな駅は「関東の駅100選」にも選ばれているどこか風情を感じる駅である。
極楽寺切通しの入口にある目立たない「伝上杉憲方の墓」に立ち寄ると、苔生した石仏群があり、上杉憲方の墓の七層塔やその妻の墓と言われる五層塔があり、その間には多数の五輪塔も見られます。
その後、「成就院」へと向かい西結界門をくぐると、由比ヶ浜を眼下に望む参道坂は、人・人・人・・で埋め尽くされていて、特に坂上の撮影ポイントでは、シャッターを切る人で場所取りとなっており、前に進まない状況でした。
「成就院」のアジサイは、花後に大きく剪定されるため、1年置きに開花状況が異なり、今年は余り花付きが良くないと聞いていたが、まずまずの開花となっており、参道からの美しいアジサイを撮ろうと大変な人気でした。
この参道に咲くアジサイは、般若心経の文字数に合わせて262株あり、参道の階段も108段あるというのは、知る人ぞ知る常識ですが、数えたことはない・・・
雑踏を抜け出して極楽寺坂の反対側にある「虚空蔵堂(こくうぞうどう)」に参拝したが、本尊の虚空蔵菩薩は全ての願いをかなえてくれる仏として参拝客も多いようです。
次に「御霊神社(権五郎神社)」へと回ると、こちらもツアー客が多く見えており、鳥居前の江ノ電の踏切では、極楽隧道から出てくる江ノ電と紫陽花を撮れる撮影スポットとなっており、一斉にシャッター押しの光景が見られます。
境内の本殿裏の「アジサイの小路」には、少ないながら珍しいアジサイの花や庚申塔、力石などの史跡などを楽しむことが出来ました。
さらに、この日の最大のアジサイスポットである「長谷寺」へと回ると、多くのバスツアー客で入口から列が出来ており、境内に入ると団扇に記載されている整理番号の順により、散策路への入場制限がされており、何と75分待ちを宣告されていました。
散策路を見上げると、狭い径には身動きしない人・人の繋がりが出来ており、入れ替え制でもなく気長に待ち続ける人達で、境内は一杯となっており、止む無くこの日の散策路を諦めて、観音堂、弁天屈、庭園をゆっくりと巡ってみました。
放生池には、丁度見頃となっていたハナショウブの花筏が浮かび優雅な光景が拡がっています。
また、境内には、かきがら稲荷社や、良縁地蔵や和み地蔵など見どころも多く見られ、弁天屈では、弁財天やその従者である十六童子の璧面彫刻が見られ退屈することは無かったが、この日は長谷寺を後にして、近くの光則寺へと向かった。
光則寺は、カイドウの寺として有名ですが、この日は日蓮上人の弟子である日朗が幽閉されていたという「土牢」を訪れてみた。
土牢は、境内の奥の長い階段の山道を登った裏山にありましたが、狭い階段の山道にはアジサイも咲き誇っており、花を撫でるように登った先に静かな土牢がありその前には、日蓮が書いた手紙の「土牢御書碑」があります。
光則寺を出て他のアジサイ寺も巡って見ようかとも思ったが、余りの混雑のため諦めてまたの機会にと思い鎌倉駅から帰路についたが、貴重な梅雨の晴れ間のアジサイ三昧を楽しん出来ました。