カクレマショウ

やっぴBLOG

『四千万歩の男』(井上ひさし)

2004-07-27 | ■本
伊能忠敬が星学暦学を志し、日本の海岸線を測量し始めたのは56歳の時だという。 当時の平均寿命なら、既に鬼籍に入っていてもおかしくない年である。それまでの彼は下総佐原村の商家の旦那としてまた村の素封家として知られていたに過ぎない。 ところが彼は、その「第二の人生」によって後世に名をその名を残すことになる。 「第二の人生」といっても、もちろんそれまでの人生とかけ離れたものになるはずはなく、「第一の . . . 本文を読む