カクレマショウ

やっぴBLOG

ねぶたの伝統と格式

2004-08-11 | ■青森県
いつもの夏ならねぶたが終わると急速に涼しくなるはずなのですが、今年はまだ暑い日が続いています。

今年のねぶたもハネるだけの気力がわかず、見るだけに終わってしまいました。囃子を聞きながら、次々と通り過ぎるねぶたやハネトを見ていると、やっぱりねぶたは参加する祭りだなーと思いました。

私は同じ青森県でも「南部衆」なので、どちらかというと祭りというのは「八戸三社大祭」のように、「見て」楽しむものだと思っていました。ところが、大人になってから、「津軽」のねぶたをハネてみて、祭りに「参加する」楽しさも知ったのでした。

ただ、最近「観賞する」楽しみにも気づき始めたのは年を取ったせいでしょうか。本来、「観賞する」対象は「ねぶた」だけではなく、ハネトや囃子方も含まれていたと思うのですが、今のねぶたでは、少なくとも「ハネト」は観賞の対象外となっているのかもしれません。ねぶたによっては、きちんと正装して囃子と合った動きをしているハネトもいますが、オムオムさん(同じ青森市在住)も指摘しているように(ねぶたを終えて)、大部分のハネトは囃子と合っていないというより合わせようとしない勝手なハネ方をしています。

ねぶたに限りませんが、祭りには長い伝統があります。その伝統の積み重ねが「格式」となり、後世に受け継がれていくのだと思います。衣装しかり、囃子しかり、ハネ方しかりです。また、最近の祭りは「見せる」ことを抜きにしては語れない以上、「格式」を正しく見せることも大切な要素ではないかと思います。子どもや若者にねぶたの伝統を教え、正しく格式を伝えていくこと、それは大人の責任です。

さて、来年はハネようかな…。

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1 コメント

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伝統とは継承するもの (オムオム)
2004-08-12 02:04:24
オムオムです。トラバとコメント、ありがとうございます。

いや、同じ考えの方が青森にいらっしゃって、良かったなぁと思っています。



以前、青森県内の伝統芸能のことを調べたことがありますが、どこも伝統を継承することが難しいのです。それでいろいろと手を尽くしているようです。



ねぶたに目を向けると、とりあえずの形は継承されていますけど、果たして本当の伝統かというと、疑問だらけだったんです。



やはり伝統は努力して継承していかなければいけませんよね。



ではまたきますね。
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