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カクレマショウ

やっぴBLOG

「パピヨン」その2─身体的な自由と心の自由

2005-10-08 | ■映画
最近、『ファウジーヤの叫び』という本を読んだのですが、確かにファウジーヤというアフリカ・トーゴからやってきた女性が米国の刑務所で受けた苦しみもわかります。しかし、時代が違うとはいえ、パピヨンが体験した牢獄に比べたら、まだマシかも!と思ってしまいました。それがどんなにすごかったかというと、こんな感じです。

パピヨンたち囚人は、専用船に乗せられて大西洋を渡ります。仏領ギアナに到着して、彼らが最初に放り込まれたのはサン・ローラン刑務所。パピヨン(スティーブ・マックィーン)は船の中で金持ちのドガ(ダスティン・ホフマン)に近づき、彼のボディガードをするのと引き替えに、脱走に必要な金を工面してもらおうとしていました。

ドガは刑務所内でラクな仕事につこうとして看守を買収しようとしますが、これがバレて二人はジャングルの奥地の強制労働キャンプに送られます。ワニがうようよいる沼地での木材の切り出し。パピヨンはそこで川に飛び込んで最初の脱走を図りますが、捕まってしまい、2年間の島送りになってしまいます。

彼が送られたのは、サン・ジョゼフ島の重禁錮監獄。「人喰い牢」と呼ばれる独房です。住んでいるのはムカデと吸血コウモリ! ギャ~! しかも天井は鉄格子になっていて、四六時中看守が「上」から見張っているのです。ムカデと吸血コウモリと一緒に暮らすのもいやだけど、上からいつも見られてるのはもっといやかも。ドガからの差し入れがばれて、後半には食事を半分に減らされますが、虫までスープに入れて飲み続けたパピヨンは何とか2年間を生き延びるのです。

サン・ローランに戻されたパピヨンはまたもや脱獄を企てますが、結局捕まってしまい、サン・ジョゼフ島の「人喰い牢」に再び送られます2度目の脱走ですから今度は5年間の独房。出てきた時には、パピヨンの髪はすっかり白くなり、おぼつかない足取りの囚人に成り果てていました。

パピヨンは次に政治犯だけが収容される「悪魔島」に送られます。この島には囚人に足かせも手錠もありません。しかし、周囲を断崖に囲まれ、強い潮の流れとサメの生息地のため、脱出するのは不可能と言われていました。パピヨンはそこでドガに再会します。

パピヨンは、毎日海をながめて暮らします。ドガがすべてをあきらめ、この島で生涯を送るべく畑で野菜を作ったりするのを横目で見ながら、パピヨンはまだ「逃げる」ことを考え続けるのです。そして、ついに「あること」に気づく…。

パピヨンを見ていると、人はここまで強くなれるのかと思います。肉体的な強さというより、「心の強さ」です。彼は「あきらめる」ことを決してしない。パピヨンが求めた「自由」とは、身体の自由はもとより、むしろ「心の解放」だったのですね。彼にとっては、自由を希求し続けることこそが自由の証でした。「俺は生きてるぞ!」という叫びは、「自由の証」にほかなりません。

肉体がどんなに衰えても、「自由を求め続ける」限り、人間は常に「自由になれる」のだということをパピヨンは私に教えてくれました。『ファウジーヤの叫び』でも同じことを感じました。

「パピヨン」の映画の詳細なストーリーは、「懐かしの映画館」というサイトで読むことができます。「パピヨン」のページでは、あの、泣きたくなるようなテーマ曲を聴くこともできます。

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