カクレマショウ

やっぴBLOG

未来の人がこれを見たら…。

2014-09-08 | ■世界史

 

世界の名画がスマホとコラボ?!ユーザーの行動を「中の人」が忠実に再現

よく考えつくもんだなあ、こんな楽しいお遊び。だけど、私たちの感じる「しっくり感」は、あくまでもこれが「お遊び」だと知っているからなわけで、たとえば1000年後の人間が見たら、完全に「違和感ゼロ」かもしれませんね。そうなったら、巨匠たち、草葉の陰でオイオイ泣くことでしょう。

私が特に気に入った作品は…。

▼ダヴィッド「マラーの死」とiPadの死

フランス革命の闘士、マラーが入浴中に暗殺された場面を描いた絵です(1793年)。iPadでメールしていますが、ほらほら、お風呂に持ち込んだら水がかかっちゃうよ! 本来は、マラーが手にしているのは書きかけの手紙です。そもそも「手紙を書く」行為自体、もはやここ十数年でめっきり減っていますね。

▼レオナルド・ダ・ヴィンチ 「最後の晩餐」ニコ動で実況中

最後の晩餐」(1495- 1498年)に登場する人物たちの「手」はそれぞれに非常に重要な意味を持つのですが、ここではこともあろうに、イエスを始め、何人かの使徒たちにiPhoneを持たせています! で、左端にはノートパソコン置いて、ネットで生中継。こうして動画に記録してくれていたら、聖書は生まれなかったことでしょう!

▼ムンク  iPhone落として「叫び」

ムンクの代名詞とも言えるこの絵(1893年)は、様々なパロディが既に出ています。決して、iPhone落として嘆き叫んでいるわけじゃなく、ムンクは、死と命のありようから来る不安をこの絵に表したと言われています。iPhoneは、また買えば済むけど、命はそうはいきません。

▼フランシスコ・デ・ゴヤ 電源切れそうな「サトゥルヌス」

正確には、「わが子を食らうサトゥルヌス」(1819年)という作品です。ローマ神話に登場する農耕神サトゥルヌス(英語名:サターン)が、予言に惑わされて5人の子を次々と食べてしまったという伝説をモチーフにしています。彼が手にしているのは、まさに「わが子」なんです。でも、その表情が、「iPhoneのバッテリー切れそう」とあたふたしている人にも当てはまりそうなのが逆に怖かったりします…。

 


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