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「トロイ」─原案はギリシア神話その2◆絶世の美女ヘレネ

2005-06-17 | └歴史映画
ヘレネは、スパルタの先王テュンダレオスと妃レダの子ということになっていますが、実は、ゼウスが白鳥に変身してレダに生ませた子なのです。つまりヘレネもまた神の子。文字通り神々しいまでの美しさに求婚する男は多かった。父テュンダレオスは、ヘレネ自身に婿を選ばせることにしますが、たとえ誰が選ばれても他の者は文句を言わないこと、そしてもし選ばれた者がその権利を侵されるようなことがあれば、一致協力して彼を助けることを求婚全員に誓わせるのです。

ヘレネが選んだのは、ミケーネ王アガメムノンの弟でスパルタ王の地位を受け継いでいたメネオラスでした。映画のイメージどおりの男だったかどうかはわかりませんが、その選択は誰の目にも意外なものでした。確かにギリシアきっての勇士ではありましたが、多少デリカシーに欠ける嫌いのある平凡な男だったからです。ヘレネがそんな夫に飽きるのも時間の問題でした。そんなところに若くて美しい青年パリスが現れたものですから、ヘレネの心もころりと傾いてしまったのです。ヘレネは、パリスの船に乗り込んで駆け落ちしてしまいます。怒り狂うメネオラス。先の誓いにより、メネオラスのヘレネに対する権利を侵そうとしているパリスに対して、ヘレネに求婚していたすべてのギリシア国王たちが決起することになります。

かくして、アガメムノンを総大将とするギリシア連合軍が結成され、1000隻を越える大艦隊がトロイを目指すことになりました。目的はただ一つ、パリスからヘレネを奪うことでした。連合軍の中には、ギリシア第一の英雄とうたわれるアキレウス、知恵者のオデュッセウスなど、そうそうたる勇士がそろっていました。

ところが、第一次遠征は上陸したとたんに暴風雨に襲われ、せっかくの大艦隊も散り散りになってギリシアに引き上げざるを得ませんでした。8年後、アガメムノンは再び1000隻以上の船団を率いてトロイに向かいます。海岸線に布陣するギリシア軍は、トロイの城壁を破ることができず、一方のトロイ軍も城門を開いて海岸に攻め入るもギリシア軍を決定的に退却させることができない。戦端が開かれてから早10年、戦況は完全に膠着状態となっていました。

そんな折、ギリシア軍内部に深刻な対立が生じます。アガメムノンが、アキレウスに与えた捕虜の美女を奪ってしまったのです。プライドを傷つけられたアキレウスはアガメムノンを殺そうとします。女神アテナに止められて剣を収めたものの、アキレウスは自分の軍とともに今後一切の戦いに協力しないと告げます。

≫To be continued....

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