goo blog サービス終了のお知らせ 

カクレマショウ

やっぴBLOG

"Nothing is written."

2013-12-18 | └歴史映画
ピーター・オトゥールさんが亡くなりました。享年81歳。



彼の出世作となったデヴィッド・リーン監督の「アラビアのロレンス」(1962年/英国/202分)は、私の大好きな映画の一つ。世界史の授業でも、もちろん紹介していました。(どんな映画かは「やっぴらんど」へどうぞ。)
授業では全編はさすがに見せられないので、私の一番お気に入りのシーンだけ見せていました。

そのシーンとは、有名な砂漠越えの場面です。ラクダから落ちてしまった男がいました。助けに行くというロレンスに、アラブ人の戦士アリ(オマー・シャリフ)は告げる。「戻れば必ず死ぬ。それが(アッラーの定めた)運命だ」。それでも、ロレンスは一人で砂漠に戻っていく。ギラギラと灼けつく太陽。半ばあきらめながらも、地平線をじっと見つめるアラビア人兵士たち。と、黒い点が地平線上にポツンと現れる。ズームしていくと、それは男を抱えてラクダにまたがるロレンスではないか! ロレンスの帰りを待ちわびていた少年がラクダで駆け寄り、止まり切れずにロレンスと交差する─。



戻ってきたロレンスは、アリにドヤ顔でひとこと言い放つのでした。

"Nothing is written."

「運命などない」。神の定めた運命などなくて、道は自らが切り開いていくものだ! 「アラビアのロレンス」のこのセリフは、以来、私が一番好きな言葉になりました。

ありがとう、ロレンス。そして、安らかに、ピーター・オトゥール。

最新の画像もっと見る

コメントを投稿

サービス終了に伴い、10月1日にコメント投稿機能を終了させていただく予定です。